ゲームクリエイターって? 〜お仕事・職種の紹介〜
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/syokugyo/
日本FP協会調べの小学生が将来なりたい職業では2019年に男の子5位、女の子64位にランクインしているゲームのお仕事。
しかしゲーム制作関連となっているように、現代ではゲームのお仕事はとてもたくさんあります。ゲームクリエイターと言っても、細かく分けると色々な職種があるんですね。
もちろん、全て1人で作って世の中に届ける凄まじい人もいらっしゃいますが、基本的には会社でチームを作って、ゲームを世の中に届けるということが多いですね。筆者は基本的に会社に属して、ゲームを作るお仕事をしています。
ということで、本記事ではゲームにまつわる職種の紹介を自分の言葉で書き並べていきたいと思います。将来の何かに役に立つかもしれません。
はじめに
大切なことを1つ述べておきます。実は職種のやることって
チームや会社によって微妙に違います。
これから書くのは、私が3社ほど経験した上での記述になります。ですので、あくまで筆者の解釈として読んでいただければと思っています。
ゲームプロデューサー
一言で「ゲームをビジネスとして成立させる仕事」
プロデューサー、アイマスとかにも出てきますがゲームの仕事においては総指揮をとる立場にあります。ただ複数人いる場合もあります。
その場合は宣伝プロデューサーと開発プロデューサーに分かれていることが多いです。いずれにしても「利益と開発チームに責任を持つリーダー」と言えます。
宣伝プロデューサーはゲーム系の雑誌や生放送などマスメディアに登場したり、広報戦略などを取りまとめることが主な仕事になります。新作ソフトなどの顔で出てくるのはこのポジションの人が多いです。
開発プロデューサーは開発内の取りまとめが主な仕事です。
開発人員配置や役職の取り決めなどは基本的にこの人が行います。
筆者はディレクションも兼任しながら務めていたことがあります。
ゲームディレクター
一言で「ゲームの完成度に責任を持つ仕事」
ディレクターはプロデューサーに次いで有名な職種だと思われます。
アートディレクター、プログラムディレクター、バトルディレクターなどこれも分岐する場合がありますが、イメージとしては「現場監督」や「演出家」みたいなポジションの人になりますね。
プロデューサーと共に方向性などを固めて開発チームを導く開発のリーダーになります。
ゲームプログラマー
一言で「ゲームを実際に組み上げる仕事」
ゲームクリエイターというと真っ先に思い浮かぶのがプログラマーではないでしょうか。
いくら面白いゲームが思いついたとしても、素晴らしい絵が描けたとしてもプログラマーが実装してくれないと何もできません。
そんなプログラマーも色々な職種に分類できます。職種によって使う言語なども異なるため、とても多岐にわたる方がいます。
・クライアントプログラマー
→フロントエンジニアなどとも呼ばれますが、主にゲームの組み込みを行う人です。人によってはシステム部分だったりUI(絵)の部分だったりを手分けして実装します。世間が想像するプログラマーはここに当てはまる場合が多いのではないでしょうか。
・サーバープログラマ
→主に処理負荷だったりサーバーに関する部分を担うプログラマーで、運営系のMMOだったり、ソーシャルゲーム開発では欠かせない存在です。緊急メンテだったり、サーバーダウンに対応したりとゲーム開発内の最後の砦ともいえる人たちになります。
・ゲームエンジンエンジニア
→そんなゲームエンジンの開発、改善、整備する人です。昨今ではゲームを効率的に作るためにゲームエンジンが欠かせず、今後増えていくポジションだと思われます。
アーティスト(デザイナー)
一言で「ゲームを最大限煌びやかにする仕事」
ゲームの見た目や雰囲気を最大限表現する人たちで
日本では、よく「デザイナー」と呼ばれる職種になりますが、海外や実情を考えるとアーティストが適しているかなと筆者は考えています。
アーティストは特に細分化されていて、大きくは2Dと3Dの方に分かれます。
・2Dデザイナー
→名前の通り、ゲームの2D部分を作成する人になります。
イラスト、2D背景、UI、2Dアニメなどを作り、絵師!というイメージはこちらの職種が最も近いのではないでしょうか。
・3Dデザイナー
→こちらも名前通りですがゲームの3D部分を作成する人になります。
3Dモデル、3Dエフェクト、3Dアニメ、モーション(動き)などに分かれます。最近のゲームは3Dが中心なので、非常に多くの方が1つのゲームに携わっているイメージです。
ゲームデザイナー(プランナー)
一言で「面白くするためのルールを決める仕事」
筆者は基本的にゲームプランナーです。このプランナーこそ外から見て「なにをやってるかわからない職種」かと思います。
私は、ゲームをよくするためのルールを決める仕事かなと思っています。
アイデアマン的な側面もあります。
とにかくチームや会社ごとに全然違うし、守備範囲と役割が曖昧になりがちですが、優秀なプランナーはなんでもできます。分類するとゲームデザイナー、レベルデザイナーでしょうか。
・ゲームデザイナー
→文字通りゲームデザインをする人。なのでアーティストと調整してUIデザインを固めたり、プログラマーと相談してゲームのシステムを考案します。
・レベルデザイナー
→レベルデザイナーは難易度やステージなどのゲーム要素を面白く組み上げる仕事になります。難易度調整だけでなく、システムなどの最適化や新しいパラメータを入れ込むなどの実装も担うことが多いです。
サウンドコンポーザー
一言で「ゲームを聴覚から彩る仕事」
いわゆるゲームの音を作る人たちです。
専門会社に発注することも多いですが、大きい会社には著名なサウンドクリエイターの方がいらっしゃいます。ゲーム内のBGMはもちろん、SEやジングルなども担当することもあります。
ゲームデバッガー
一言で「ゲームの完成度を高める仕事」
ゲームのテストプレイをする人たちで、ゲームの完成度を高めるのが主な仕事です。
とにかくゲームを片っ端から触ってバグを見つけて…ってイメージをしがちですが、フリーチェックでは行うものの基本的には項目リストを作成してそれに沿ってチェックを進めます。バグを見つけると、その発生手順や内容を開発チームに報告するお仕事です。
データアナリスト
一言で「ゲームの現状を分析する仕事」
主に運営系のゲームに所属していることが多く、ゲーム内のKPI(重要業績評価指標)を設計してゲーム内でなにが起こっているかや課題を分析するのが主な仕事になります。統計学や数学をフル活用するようなお仕事です。
会社によっては存在しない場合もあるのですが、運営系のゲームには欠かせない存在だと筆者は考えています。
プロジェクトマネージャー
一言で「ゲームを完成まで交通整理で導く人」
会社によってはプロデューサーが兼任していることもありますが、
プロジェクトマネージャーはゲームを作る人数規模が大きくなって初めて登場した職種かもしれません。ゲームと聞くとよく発売日が延期したり炎上したり…みたいな話を聞くと思いますが、それを防ぐのがプロジェクトマネージャーのお仕事です。チームの火消し役とも言えます。
プロモーションプランナー
一言で「ゲームが盛り上がる方法を考える人」
多くの会社で言う「広報」の方です。宣伝プロデューサーたちと相談しながらゲームを盛り上げる方法を企画していきます。
場合によっては公式Twitterの中の人や、生放送の企画をしていることもあります。
カスタマーサポート
一言で「お客様の声を伝える人」
ゲームのお問い合わせなどは基本的にはカスタマーサポートに届きます。バグの報告などがあると、カスタマーサポートを通じて開発チームに声が届きます。そのほか、お客様の日頃の声や応援の声なども届けてくれます。お客様との矢面に立ってくれる欠かせない存在です。
まとめ
他にも人事、総務、労務、事務・・・様々な方がいらっしゃるのですが、ここでは割愛させていただきました。
いろいろ書いてるうちに3000文字を越えてしまいましたが、ゲームに関わるだけでもこれだけのお仕事があります。
いつか業界に関わりたい!と思っている方たちへの参考になれば幸いです。一緒に働きましょう!
おわり
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