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僕が今さらカメラを欲しくなった理由

もう話され尽くした話題だと思う。
いわゆる、一眼レフ、ミラーレス一眼といったカメラを「高画素なスマホを多くの人が持つ今、その存在意義は果たしてあるのか」であったり、「カメラユーザーの減少」などの議題はネットの渦で議論され続けてきた。

今回は、これまでカメラに興味がなかった友人が、10万円を超えるカメラ(FUJIFILMX-T30 II)をいきなり購入し、そのカメラの存在が友人に与えた変化や影響を客観的にかつ肌感覚として私が気づいたことを記録してみる。
自分で購入した高価なものは、その価値を信じて疑いたくないことがあり、その商品の本来の購入したユーザーにとっての魅力を正常に評価できなくなる可能性があるからだ。
私の主観がかなり前面に出た内容になっているかもしれませんが、よかったら見ていってください。

感じた変化

1.「撮りたい」から外に出るようなる
2.日常の風景の見え方が変わった
3.アナログな試行錯誤の楽しさを実感

1.「撮りたい」から外にでるようなる

友人の姿を見ていると、カメラを持つと、動物園や近所の猫、ちょっと遠方の島の風景など、様々な情景を写真に収めたくなるようだ。
そのせいか、普段は用事がないとそこまで家から出ない生活習慣の友人が、カメラを片手に外を散歩することが多くなった。

ほとんど写真に写っているのは猫の写真。
人間のように撮影の許可を毎回求める必要もなく、気軽に様々なアングルから撮っても怒られない。なによりいつもかわいいことが魅力のようだ。
気まぐれな彼らを写真に納めるのは、工夫が必要で、シャッターチャンスはあらゆるところに潜んでいる。
だが、ベストショットを撮るのは中々難しく、カメラの電源を落としているときに最高の瞬間が来たり、カメラを構えていても、バシッと目にピントがあっていないなど、残念な結果も多々あるようだ。
だが、慣れてくると思い通りのショットを撮れるように少しづつ近づいてきてると、成長を実感しているようだった。

2.日常の風景の見え方が変わった

カメラを持つと「この瞬間を撮りたいな」「このアングルいいな」「あのフィルターで撮ると映えるな」といったただの日常の風景が、いつもとは違う見え方や価値観で見えてくるようになったのではないかと側にいて感じた。

カメラを持って写真を撮る楽しさは、日常に隠れている今まで気づかなかった瞬間を「どのように自分にとって価値のある瞬間に切り取れるか」のような気がする。
友人は満足が撮れたショットがあるとき「いい感じ」と言うが、自分なりの情景の切り取り方が成功しそれが上手く写ったときは、気持ちがいいものらしい。

3.アナログな試行錯誤の楽しさを実感

SONYのスマートフォン「Xperia」にはプロ用のISO感度や、シャッタースピード、ピントなど、様々なパラメーターを調整できるカメラアプリがデフォルトでインストールされている。

多くのスマートフォンユーザーはそんな面倒なものよりも、ボタンを押すといい感じに取ってくれることをまず望んでいるのか、Xperiaも類にもれず「BASIC」モードはシャッターボタンを押すだけで、いい感じに取ってくれる機能がついている。

ボタン一つでそれなりに映える写真が取れるようにはなったが、カメラの良さはなんといっても自分でいい感じのショットを撮るために、レンズのフォーカスリング、ズームリング、カメラ本体のシャッタースピードダイアログやAFモード切替など面倒な操作を行うことが大きな違いだろう

スマホで撮る写真と一眼で撮影した写真を比べてみると、使用機材によって大きく異なるが、ボケ感、解像感、ノイズの少なさなど差をまだ感じることが多い(勿論、スマホでも簡単に美しく撮れるようになってきた)。

だが、カメラの多くのパーツをいじりながら少しかさばるカメラをわざわざ持って取りに行くという体験は、スマホで写真をポチッと撮るよりも満足感は全く違うのだ。
そして上手く撮れなかっとき、もっとこうすればよかったという学びや気付きも多い。
面倒だ。だが、満足感やピントがビシッと目的の場所に合って撮れたときの喜びはスマホで感じられない「撮る楽しさ」を実感しているようだった。

まとめ

昨今のスマホは大型のセンサーを取り入れ、マイクロフォーサーズに迫るボケ感や解像感が出るようになってきた。
そんな中で、私たちはデジタルだがアナログなカメラを触る意味はなんだろうか?

私は、日常を普段とは違った見方を教えてくれ、現実を楽しいものに変えてくれる道具のように友人を見ていると感じた。

そんな友人を見ていると僕もカメラが欲しくなった。

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