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花咲かじいさんはただのラッキーなジジイなのか?

日本の昔話には、正直で優しい人が得をして、欲張りな人がひどい目に合う話がたくさんある。その代表的な話の1つが「花咲かじいさん」だ。ところで、人は正直で優しくしていれば、幸運が手に入るのだろうか?わたしはそれだけではないと思っている。花咲かじいさんは、やらなければいけないことを、やらなければいけないタイミングでしっかりやっている。たとえば、子犬に「ここを掘れ」と言われたらちゃんと穴を掘り、「木で臼を作れ」と言われたら臼を作った。

これは、ライターとして成功している人も同じではないだろうか?

最近、大好きなライターさんのインタビュー記事を読んだ。ライターとして安定した収入を得られるようになった過程を知り、本当に着実に歩んできたのだと思った。ステップアップをするために、やるべきことを丁寧にやってきた印象だ。

SNSやブログなどで注目されているライターさんに嫉妬の眼を向けている人は少なからずいる。また、高単価の案件を持っているライターさんを羨望の目で見てしまう人もいるだろう。ただ、少し落ち着いて考えてみてほしい。もちろん、いいクライアントとの出会いは運もあるかもしれないが、うまくいっている人たちは、運を手放さない力をコツコツとつけてきたのだと思う。たとえば、花咲かじいさんに出てくる隣のよくばりじいさんにだってチャンスはあったはずだ。けれども、彼はすべての行動が間違っていた。

わたしたちは、キラキラしている人たちの「今」につい注目してしまう。けれども、その人たちだって最初から今のポジションにいたわけではない。当たり前だが、最初は全員初心者だ。その人たちから、何をしてきたからライターとして安定して仕事を続けられているのかを学ぶと、自分に何が足りないのかが見えてくるはずだ。

さて、わたしたちは、灰が花に変わるステップを踏まないで、「何で花が咲かないんだ!」と周りの花咲かじいさんに嫉妬していないだろうか?花咲かじいさんは、偶然、枯れ木に花を咲かせたラッキーなジジイではない。花は咲くべくして咲いたのだ。

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