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 立秋も過ぎ、朝夕などは少しずつですが秋の気配が漂い始めてきましたが、まだまだ日中の暑さには厳しいものがあります。
 東京都内の熱中症で亡くなった方は、今月に入ってもう既に131人に上るとのこと。こまめな水分補給など、十分な対応が望まれますね。
cf.東京都内 熱中症で28人が死亡 今月で計131人に(NHK)

 熱中症の症状は新型コロナウイルス感染症の症状によく似ているために、新型コロナウイルス感染症に罹っているにもかかわらず、熱中症ではないかと様子を見ているうちに進行してしまう、という事例も発生しているようです。
 日本救急医学会などが7月に発表した「新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き」によれば、臨床症状のみから熱中症とCOVID‐19を鑑別することは困難であるとか。
 熱中症は放置すれば死を招きかねない緊急事態ですが、熱中症患者に新型コロナウイルス感染症が疑われる場合には、その体表面や呼気にウイルスが存在している危険性があり、新型コロナウイルス感染症の罹患を前提として対応をする必要があります。現場で患者さんに対応する方々には大きな負担となることが予想されます。
cf.見分けつかない熱中症と新型コロナ(47NEWS)
 熱中症の患者を目の前にした時には感染に十分に注意をして対応をしたいですね。
cf.新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)(厚生労働省)

 新型コロナウイルス感染症の症状と熱中症の症状を見分けることが難しいのですから、熱中症の患者を出さないことが、新型コロナウイルス感染症の感染者を識別するための最善の策ということになります。
 十分、熱中症の予防に気を付けたいですね。
 2018年に環境省から熱中症環境保健マニュアル2018が公表され、
Ⅰ.熱中症とは何か
Ⅱ.熱中症になったときには
Ⅲ.熱中症を防ぐためには
Ⅳ.熱中症に関する保健指導
等について解説されています。
 熱中症の予防にぜひ、活用したいですね。
cf.熱中症環境保健マニュアル 2018(環境省)
 また、withコロナ/afterコロナの新しい生活様式での熱中症予防についても、厚生労働者から「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントが公表されています。
cf.<「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント>(厚生労働省)
 新型コロナウイルス感染症はまだ未知の病であり、罹患しないように慎重に対応することが必要です。それと同様に、あるいはそれ以上に、熱中症に罹らないよう気を付けたいですね。

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