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「お酒」とSDGsについて考える~酒類メーカーの取り組み~

みなさん、こんにちは✨
SNSマーケティングエージェンシー、株式会社「コムニコ」の髙瀨です!

2019年にコムニコに入社し、コンサルタントとしてSNSアカウントのディレクションや投稿分析などを担当しております。
新型コロナウイルス感染症によって、全社リモートワークに移行したことを機に、現在は、地元北海道で業務を行っております!

今回、ラバブルマーケティンググループのメンバーがSDGsについて楽しみながら取り組むnote企画のひとつ、『バトンをつないで #SDGs Challenge』のバトンを29番目に受け取ったので、わたしが好きな「お酒」と「SDGs」の関係性について調査いたしました!

はじめに

みなさんは、日々SDGsを意識して行動していますでしょうか??
わたし自身は、意識した行動どころか昨年5月に行われたグループ全社員参加型のSDGsワークショップに参加するまで、SDGsとは何か理解していませんでした。

東京で一人暮らしをしていたときは、Uber Eatsで注文するとカトラリーを必須にして届けてもらうという行動を取っていました。そんなわたしが、SDGsについてかっこよく考察することはできない…

そこで、今回は自分の興味・関心があるテーマについて掘り下げることにしました。テーマは、わたしの好きなことである「お酒」です!
一見、SDGsと関係性が低いと思われるお酒がこんなに深い関係があるのか!という発見に繋がる記事になっているかと思います。「SDGsってなんだか難しそう」「自分には関係ないかも」と思っている方に、是非ご一読いただけますと幸いです✨

酒類メーカーの取り組み

突然ですが、「責任ある飲酒国際連盟 The International Alliance for Responsible Drinking 『IARD(アイアード)』」という国際NPO組織を聞いたことがありますか?

「IARD」とは…
不適切な飲酒の削減と、責任ある飲酒を促進するという共通の目的の下に、「ビームサントリー」や「キリンホールディングス」など、世界的なビールやワイン、スピリッツの製造業者である大手企業12社によってサポートされている非営利団体です。

「IARD」は、2018年に「SDGs達成に向けた取り組みをさらに強化し、企業の社会的責任(CSR)を果たしていく」と宣言しており、主に以下の目標達成に向けて取り組みを行っています。

目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標12:つくる責任 つかう責任
目標3:すべての人に健康と福祉を

では、「IARD」の加盟企業でもある日本の大手酒類メーカー2社が実際にどのような取り組みを行っているかをご紹介いたします💡

キリンホールディングス株式会社

キリングループでは、『キリングループ環境ビジョン2050』を策定し
①生物資源②水資源③容器包装④気候変動の4つの視点で取り組みを実施しているのですが、特にわたしが驚いたのは③容器包装の取り組みです。

ペットボトルのリサイクルと言えば聞き馴染みがあると思いますが、キリングループでは「持続可能な容器包装を開発・普及」のために、ビン・缶も国産最軽量を目指して取り組みを進めています。
こういった取り組みを進めることだけを重視するのではなく、酒類メーカーとしては数少ない自社で容器包装を開発できるパッケージイノベーション研究所を社内に持っているという強みを生かし、使いやすさにもこだわっているのだそうです!

2020年11月にはキリンビール(株)・キリンビバレッジ(株)の紙製容器のFSC認証紙(森林保全に配慮した紙)比率100%を達成し、既に結果も出ています。
2050年までにリサイクル材やバイオマスなどを使用した持続可能な容器包装を100%にするなど、現在でも目標達成に向けて取り組みを進めています。

また、「IARD」において「未成年者飲酒防止」に向けた行動指針が策定されたため、キリングループもこの行動指針にのっとり「未成年飲酒防止」に向けた取り組みを推進。
キリングループのホームページでは、酒類メーカーとして、お酒を正しく楽しむ「適正飲酒」に取り組んでいることを示し、スロードリンクを推奨するなど、未成年飲酒だけではなく「20代とお酒」や「女性とお酒」といった点でも啓蒙活動を行っています。

アサヒホールディングス株式会社

アサヒホールディングスでも、キリングループ同様に様々な取り組みを行っていますが、中でもわたしが注目したのは社有林があるという点です。
アサヒグループには、「アサヒの森」という自社で管理している森林があります。

森林を保有するきっかけは、「ビールびんの王冠の裏地に使用していたコルクの輸入が、戦争のために途絶えたときに備えて、アベマキの樹皮を代用品として確保するため」だったそうです。
しかし、現在では、持続可能な森林経営を目指して、ヒノキやスギの木材生産のために1960年代から植林に着手、今日にいたるまで社員の手で森を育てています。

酒類メーカーが森林を保有していたという点にも驚きましたが、森を守ることで、きれいな水や空気、自然の恵みを次の世代まで残していく。という取り組みを60年以上にわたって続けているという実績にも驚きました。

信濃錦(合資会社 宮島酒店)

IARD加盟企業以外でも、取り組みを行っている企業は多く見られます。
信濃錦は、地元産契約栽培米を用いた低精白の純米醸造酒です。
信濃錦の製造にあたって、化学物質を可能な限り圃場に持ち込まないことや、醸造アルコールを使わないなどの取り組みを行っています。
醸造アルコールを加えると、お酒がすっきりとし、吟醸酒などでは酵母の持つ香気成分を引き出すことができるそうですが、ブラジルから日本まで粗製アルコールを運ぶなど製造までにいたる間の地球環境に対する負荷を常に意識しているそうです。

また、信濃錦だけではなく、昔からの伝統的製法を活用した酒造りは、まさに「持続可能=サステナブル」な産業であるという点では、SDGsに貢献している酒造り企業は多いのではないでしょうか。

成人一人当たりの酒類消費量について

各酒類メーカーがSDGsに対し、積極的にさまざまな取り組みを行っている一方、酒類業界の国内市場は、消費者の酒離れが進み、各社苦戦が続いているという現状です。
成人一人当たりの酒類消費数量について、平成元年度以降、平成4年度をピークに減少傾向にあります。(参照元:国税庁/酒のしおり
このような現状でも、環境と向き合い様々な取り組みを各企業は行っているのだと思いました。

まとめ

「お酒が好き」というだけの理由でお酒とSDGsの関係性を調査しましたが、以上のように、多くの企業がさまざまな取り組みを行っており、SDGs×お酒の繋がりを発見(認知)することができました。

また、今回の調査で、自分にはなにができるのか?と問いかけるきっかけにもなりました。
飲み会が大好きなわたしとしては、商品を購入することで、こういった取り組みを応援することに繋がればと思っています。
しかし、健康を意識しない飲み方や、飲んだ後のごみの分別が出来ていなければ、取り組みを阻害することになりかねません。

消費行動を楽しみながら、自分の好きなことでSDGsに少しでも貢献できればと思いました!

飲みすぎ注意!✨(笑)

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