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釣り人に知ってほしいSDGsの取り組み

みなさん初めまして!
2021年4月に入社したSNSマーケティングエージェンシー、株式会社コムニコの森田です。普段は、ソーシャルメディアマネジメントセンター高知でSNSアカウントの運用代行をメインに担当しております。今回、弊グループの『バトンをつないで #SDGs Challenge』32番目の走者になりました。

どんな記事を書こうか悩みましたが、昔から大好きな釣りがSDGsとすごく深い関わりがあると分かったので、皆さんに紹介していきたいと思います。

この記事を読まれている方の中には、釣りをしない人もいると思いますが、海や川・山などの自然に足を運んだ際には、ぜひこの記事を思い出してSDGsの取り組みへ関心を持つきっかけになると嬉しいです!

1,はじめに

私は小学校低学年の頃に父親の影響で釣りを始めて、淡水・海水問わず色々な釣りに挑戦してきました。私が住む高知県は自然が多く川や海どちらも魚種が豊富なので、今でも季節に合わせてよく出かけています。

しかし、最近釣りをしていると昔と比べて釣れる魚の数や種類が変わって来たように思います。単純に釣り人口が増えたという事もあるでしょうが...。以前から気になっていた事なのでこれを機に調べてみると、自分たち釣り人のマナー(釣り具やゴミのポイ捨て)が環境破壊につながっているのではと思いました。

なので、今回は釣り具に関係する問題や、解決に取り組んでいるメーカー、そして、自分たちも参画できるSDGsの取り組みを紹介していきたいと思います。正直、最初は「釣り人にできることなんて少ないんじゃないかな?」と思っていましたがそんな事はないので、ぜひ最後まで読んでみて下さい!

①釣り針で命を落としたシロチドリ問題

1つ目は釣り針が原因になったこちらの記事。エサが付いたままの針をシロチドリが食べてしまい、死んでしまったという事故です。確かにどこかに引っ掛かって切れてしまうこともあります。ポケットからついつい落としてしまう事もあるでしょう。しかし、自分たちが無くした釣り針によってこんな風に小さな生き物の命が奪われているんです。これからの釣行では意識していきたいですよね。
参考元:FISHING JAPAN

②2050年には海魚よりプラスチックのゴミが多くなる問題

2つ目はプラスチックゴミについてです。長年課題とされており、耳にした方も多いとは思いますが、実は2050年にはプラスチックごみの重量が魚の重量より多くなるといわれています。しかも悲しいことに、主要排出源は日本を含んだアジア圏が多いそうです。
参考元:環境省/第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて

私たち釣り人だけの問題ではありませんが、こういった事が原因で魚の種類が減っているということは知っておきたいし、何とか食い止めたいですよね。
参考元:FISHING JAPAN

2,誰もができるSDGsへの取組み

実際に釣りをする人やレジャーへ出かける人が、SDGsに参画できるであろう私が考える取り組みを紹介します!

1.ゴミ拾い
当たり前のことだよねと思われた方もいるかもしれません。しかし、本当に大切な事だと思ったので紹介しました。自分が拾える量って大した事無いかもしれません。しかし、皆さんが1つでもゴミを拾えば、少しずつでも綺麗になっていきますよね。1人1人の意識の変化がやがて大きな課題を解決できると私は思います。

2.ゴミを持ち帰る
釣り場や自然の中で不意に出たゴミ。釣りだとラインの切れ端やおやつの包装袋など、油断すると風であっという間に飛ばされてしまい、ゴミになってしまいます。
こうならないように専用のゴミ袋などを持っていき、不要な物がでたらすぐにそれに入れる。など、チョットしたことで持ち帰るゴミが増えるはずです。

3.ゴミを出さない工夫をする
そして最後は上の2つの一歩手前。「ゴミを出さない、減らす」という部分も大事だと思います。
例えばついつい買ってしまうペットボトル飲料。このペットボトルというのは漂着ゴミの中でも割合が高く、また昨今問題視されているマイクロプラスチック問題にも大きく関与しています。
であれば、ペットボトル飲料を買うのではなく、マイボトルに飲み物を入れて持参するなども良い取り組みですよね!

これらによって貢献できるSDGsの取り組みはこちらです↓

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目標14: 海の豊かさを守ろう
「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」

私たちの雨水、飲料水、気象、気候、海岸線、私たちの食物の多く、さらには私たちが吸い込む大気中の酸素でさえ、究極的にはすべて、海が提供、制御しています。しかし現時点では、汚染による沿岸水域の劣化が続いているほか、海洋の酸性化は、生態系と生物多様性の機能に悪い影響を与えています。これによって、小規模漁業にも悪影響が及んでいます。
引用元:朝日新聞社 2030SDGsで変える

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目標15:陸の豊かさも守ろう
「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地の劣化の阻止・回復および逆転、ならびに生物多様性の損失を阻止を図る」

地球の表面の75%を変化させた人間の活動は野生生物と自然をますます隅に押し込みました。約100万種の動植物が絶滅の危機に瀕しています。そして、主に農地拡大により森林面積は依然として恐るべき速さで縮小しています。
地球の表面積の 30.7%を覆う森林は、食料の安定確保と住処の提供のほか、気候変動との闘いや、生物多様性と先住民の居住地の保護にも鍵を握る役割を果たします。私たちは森林を保護することにより、天然資源の管理を強化し、土地生産性を高めることもできます。
引用元:朝日新聞社 2030SDGsで変える

次に、釣り具などを販売している企業のSDGsの取り組みをご紹介します!

3,釣り具メーカーのSDGsの取り組み

「株式会社イシグロ」

1社目は昭和27年創業の老舗大型釣具専門店を運営する株式会社イシグロです。この会社では「稚魚放流」という活動をしており、店頭でお客様から預かった放流募金や、オリジナル商品販売の収益の一部を、放流事業の協力金にあてているそうです。
2020年度は、静岡県の福田沖・御前崎沖・沼津沖、愛知県、師崎沖・豊浜沖の5ヶ所にヒラメの稚魚放流を行ったそうです。
魚の数が減っている中、自然の個体を増やす取り組みは本当に素晴らしいですよね!
参考元:2020年度イシグロ稚魚放流実施報告

「富士工業株式会社」

2社目は富士工業株式会社です。この会社は公益財団法人日本釣振興会と共同で「豊かな水辺環境を次世代へつなぐための活動」として、魚を増やす放流事業や釣りの普及活動、釣り場環境の整備保全など静岡市、菊川市の近隣を中心に、様々な社会活動に参加されています。
また、毎年10月の第3日曜日には「水辺感謝の日」に合わせて、社員と社員の家族で清掃活動を行っています。

2020年2月には清水港開港120周年事業の一環として『クリーンアップ作戦@三保内浜』が開催され、約300人もの参加者によって浜辺の清掃が行われたそうです。
もちろん釣り具メーカーなので、釣りイベントも多く実施されているようですが、ここまで環境問題に積極的に取り組まれているのはすごいなと思いました。

清水港開港120周年事業の一環として開催される『クリーアップ作戦@三保内浜』が開催されました。 浜辺清掃活動では、約300人の参加者によって清掃が行われ、気持ちよく終了いたしました。 エスパルスとの共同プロジェクト『Sports&...

Posted by FUJI on Friday, February 21, 2020

4,おわりに

釣りは年齢や性別問わず誰でも気軽に楽しめるレジャースポーツですが、環境問題と密接した趣味の一つだと思います。

SDGsといわれると、なんだかとても大きな取り組みに思いますが、実際には1人1人ができる事の積み重ねが一番大切ではないかと思います。

これからも充実した釣りライフを過ごせるように、今回紹介した取り組みを意識しながら釣りに出かけてみようと思います!

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