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【スタッフインタビュー】SDGsに疑念を抱いていたコムニコ執行役員が「SDGsマイスター検定1級」を取得。心境の変化を聞いてみた!

こんにちは!
ラバブルマーケティンググループでSDGs推進を担当している相澤です。

すっかり温かくなりましたね。
東京では桜の見頃を迎えました🌸

さて、弊グループで、SNSマーケティング事業を行う株式会社コムニコ(以下 コムニコ)では、事業の成長に伴い、社員数が100人近くになりました!

そのコムニコの執行役員である広瀬 俊也(以下 広瀬)が、一般社団法人全国専門能力検定協会 SDGs認定機構が発行する「SDGsマイスター検定1級」という資格を取得したことを知り、SDGs推進担当として率直に興味が湧いたため、インタビューして参りました。

広瀬は当初、SDGsに対して疑念を抱いていたそうですが、正しい知識を得たことで全く意識が変わったそう。

取得のきっかけや、執行役員という立場から見るSDGs、今後社内で生かしたいことなどを聞いてきました。

1.コムニコでの業務について

相澤:コムニコでの仕事内容について教えてください。

広瀬:セールスやコンサルタントが在籍する「ビジネスディベロップメント局」と、オペレーターやクリエイターが在籍する「カスタマーサクセス局」の計79名(2022年3月時点)の統括をしています。
また、2022年4月から、コムニコ内に新たに人事部門を立ち上げました。事業に加え採用広報や教育体制の構築も担当します。
コムニコでもnoteを始めたのでフォローしていただけると嬉しいです!

2.資格取得のきっかけについて

相澤:「SDGsマイスター検定1級」を取得したきっかけを教えてください。

広瀬:主な理由は以下の3つです。

①社会人としての成長のため
コロナ禍によって私たちの価値観や働き方は大きく変化しました。
これからのポータブルスキルも変わりつつある中で、自分は無防備で良いのか、更なる成長のため、新たに知識や経験を得る必要があるのではないかと考えました。
色々な選択肢がある中で、当社でも推進されていたSDGsは最優先で得るべき知識だと思ったからです。

②会社の成長のため
会社が推進するSDGsに対し、自分事として取り組むには会社の決定事項だからではなく、「会社の成長のために必要だから行う」という腹落ち(納得)が必要です。そのためには、まずは自分が教わる側から卒業しないといけないと思いました。

③世界共通で利用されるフレームワークに興味を持ったため
SDGsは、世界が合意をしている「持続可能な開発目標」です。
純粋に、世界の英知を結集して策定された17の目標・169のターゲットのフレームワークに対して興味を持ちました。

SDGsの認知がここまで広まっているのは、メディアの力も大きいとは思いますが、結局は分かりやすさだと思っています。
普段から組織運営を通じて、ミッションやビジョンなど、メッセージの伝え方や浸透の難しさを感じているため、これ以上の教本はないと思ったのです。

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(「SDGsマイスター検定1級」の会員証とSDGsバッジ)

3.講座の内容について

相澤:数ある検定の中からなぜこの資格を選んだのでしょうか?

広瀬:様々な認定資格を調べる中で、最もこちらの団体の理念に共感したためです。

代表理事の岩永守弘さんは「全国の不登校に悩む生徒を守れ、助けろ」という理念のもと、「こころ未来高等学校」という学校を設立。
一般社団法人全国専門能力検定協会 SDGs認定機構は、「教育は経営に通じる」という価値観と信念を共有するべく、SDGs普及活動の一環で作られた団体です。
出典元:SDGs認定機構より


また、同団体の特任教授で、国連広報局(UNIC)駐日副代表を務められていた溝田勉さんから直接講義を聞ける機会はとても貴重だと感じました。

4.取得後の心境と変化について

相澤:SDGsに関して当初は疑念を持っていたそうですが・・?

広瀬:SDGsを知った当初は、本当に効果があるものか?と疑問を持ちましたし、偽善や綺麗ごとではないかとさえ思ったこともありました。また、ビジネスとの相関もよく分かっていませんでした。

相澤:講義を受けて、SDGsに対する考え方に変化はありましたか?

広瀬:はい、3つの大きな変化がありました。

1つ目は、SDGsの基本概念は利益追求と社会貢献がセットであり、本業をドライブさせるものであるため、チャリティのように感じていた感覚が全くなくなりました。

「SDGsは意味があるのか」「日本だけ頑張っても効果があるのか」と思っていましたが、SDGsはどの国もどの企業も気にしなければならないことですから、とにかく創意工夫しながら前進させることが重要だと感じています。

2つ目は、SDGsに取り組まないことは企業リスクを抱えていることと同義だということに気がつきました。会社の持続のためにも戦略的に取り組むべき話であるし、環境やガバナンスに配慮している会社ほど利益を上げているファクトがあるので、やらない理由はないと思うようになりました。

3つ目は、SDGsとSNSマーケティングの立ち位置が似ていると感じたことです。
SNSマーケティングは、「マーケティング施策のごく一部」だと思われがちですが、ここまでSNSが普及している現状を鑑みると、SNSを当たり前にあるものとして、すべてのマーケティングを考えなければいけない時代だと思っています。
それとSDGsも近しく、SDGsを起点としてビジネスを考えなければならないと思っています。個人として、企業としての行動根拠の土台にSDGsがあると思うからです。

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5.役員の立場でどう生かしていきたいか

相澤:今後どのように社内に生かしていきたいと考えますか?

広瀬:SDGsに対する社内熱を高められたらと思っています。

国や自治体、企業のSDGsの説明の仕方は転換した方が良いと思います。
そもそも今までの市場競争・資本主義の考え方のまま企業活動すると、世界が持続可能でなくなるという懸念があり、改善に向けた機運が高まりました。

「SDGsは意味があるの?」といった、以前の私のような世界の現状を直視しないコメントは、何の生産性もないのではと思います。
それに、SDGsの前身の取り組みも含めて、これまで何十年間も知識人たちによって積み上げられてきた国際的な議論に対して、いち個人が覆せるほどの知識があるかも分かりません。

いきなり全員が右にならえとはならないので、そういったことを、熱く、正しく語る必要があるのではと思いました。
具体的には、座学でなくエンタメ的な要素を加えて、興味のある人から集めて徐々に伝播させていくのが自分のできることかなと思います。

相澤:コムニコは女性メンバーが多く活躍していますが、SDGsに大きく関わる「女性の活躍推進」についてはどのように考えていますか?

広瀬:組織の成長には必要ですし、最重要視しています。ただ、自分が人事を考えるときに性別やバックグラウンドは気にしていません。
女性管理職比率のためだけに女性を選ぶこともありませんが、コムニコは社員の女性比率が高く、能力が高い方も多い。私のチームでは現在4人の女性マネージャーがいますが、この先も女性の管理者は増えていくだろうと思います。

相澤:女性管理職を選ぶポイントはありますか?

広瀬:性別に限らず、管理職を選ぶ視点は、マネジメント能力の実績です。例えば、リーダーやメンター経験を通じて、マネジメントの向き・不向きは傾向としてはっきり分かります。もちろん、マネジメントに対する関心が高い人も重視します。
また、自分一人で選ぶのではなく、推薦や周囲の評価も多分に考慮し、総合的に判断しています。

6.最後に

相澤:最後にひとことお願いします。

広瀬:SDGsを意識することはいち個人として当然と思っていますし、企業としても方針だけにとどまらず実際に行動が伴うことが大事だと考えます。いずれも変化に適応していく上で重要なマインドセットだと捉えており、社会の潮流に乗れない企業は淘汰されていくのではという危機感さえも感じています。

江戸時代の近江商人の経営理念に「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」という考え方がありましたが、SDGsは「六方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし、作り手よし、地球よし、未来よし)と言われたりもします。
企業が生き残るために避けて通れない道なのかなと思います。

SDGsについてSNSで検索すると「胡散臭い」と言われていることがありますが、メディア報道の過熱も伴って正しく伝わっていない現状があると思っています。もちろん強要するものではありませんが、世の中はもう動いていますし、多少の逆風があってもSDGsを「当たり前」に受け入れていく努力が必要だと思います。

ありがとうございました。

7.まとめ

広瀬との会話の中で、「SDGs」という言葉自体は、認知されてはいるものの、その本質まで理解しているメンバーはそれほど多くないという事実を知りました。

各々の業務がある中で、新たな分野の知識を習得するのは、よほど興味がないと難しいのは当然です。
SDGs推進担当として、ますます身が引き締まりました。

一方で、広瀬のような組織の幹部が興味を持ち、理解を深めたことは非常に意義があり、心強さも感じました。

社内で良い伝播が生まれるよう、これからも行動していけたらと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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