冒険者たちの下準備

「道具揃ったか？」
「一応な。流石に雷爆拘束陣は無理だったわ」
「買うの遅かったからね…」
「で、でもそれ以外はバッチリだぜ！つかもっと早く予定作れよ」
「努力する」
「反省の色無え…」

「モスドラゴン…用途も少ないのに珍しい標的ね…」
「しかも鱗だけ？何考えてんだか」
「あの人の依頼だし意味はあるのよ。今は依頼遂行だけ考えましょ」
「…例えば毒薬…」
「えっ」

「魔道具は？」
「大地属性を充填したわ…」
「モスだろ？同属性じゃ吸収されんぞ」
「土壌隆起がある…それで転倒させる…」
「その間に集めるってことね！それまでの相手は私たちに任せて頂戴！」
「振動刃で一気に剥がすぞ。お前が担当だ」
「俺が！？転げた時に潰されんよな？」
「せいぜい十数枚だ、手短に集めれば十分逃げきれる」
「骨は拾ってあげる！」
「一気に不安になってきた…」

「そろそろ時間だ、出発するぞ」
「了解…」
「ドラゴンなんて腕が鳴るわね！」
「楽に終わりますよーにっと」

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