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戦国時代に転生して歴史5の俺が無双したかった話

「預言者様!次の采配は如何程に!」
「どうがご決断を!」
 古めかしい武者たちは矢継ぎ早に質問を投げてくる。厳しい顔の大男が古いジーンズに安いパーカー、ひび割れたスマホを持った優男に必死に頭を下げる姿は滑稽すら覚える。
 そしてそれ以上の焦りと動揺が俺の胸に浮かび続けていた。

 俺は所謂「異世界転生」が嫌いだった。ご都合主義だし話としてあり得ない。異世界に行った途端特別な力を持ったり現地に適応するのも気に食わなかった。

 そんな斜に構えた考えが原因か定かでないが、ある日俺は駅のホームから落ちて意識が途絶えた。
 そして目が醒めると「異世界」だった。

 正確には「450年前の日本」だった。

 見渡す限りの山と畑、視界に嫌でも入る砦や天守、道の随所に関所が並び立ち、本物の刃を持った男たちが無数に歩き回る世界。
 夢と思いたかったが、体を縛っている縄の痛みが否定してきた。打ち首か、火炙りか、引き回しか。不審者たる俺の末路はあまりに暗いものしか思い浮かばなかった。

 預言者。
 この世界で俺に与えられた人生だった。未来の知識を持って徳川の繁栄に尽くせ──それがあの家康から受けた命令だった。

 幸い日本史の知識には自信があった。何より徳川家を助けてもさほど未来に影響もないはずだ。面倒くさいがこのままここで歴史の知識をひけらかしていくのが助かる唯一の道だ。
 そのうち身の回りも落ち着けば未来に帰る手がかりを探せばいいだろ。不安だらけだった異世界に僅かな希望が生まれた。

 そして希望は一瞬で打ち砕かれた。

「豊臣が滅んだ今次に狙われるのは何処…」
「四国も征するか…忌々しき毛利よ」
「遂に武田と織田が同盟を結んだか」

 今の俺がいる戦国時代は、教科書に書いてある歴史とあまりにかけ離れていた。

「『三人』の預言者に勝つには貴方様の力が!」
「同じ能力を持つ預言者様、何外!」


 誰が『一緒に』異世界転生したいなんて頼んだんだ。

【続く】

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ざくアクをやれ

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