見出し画像

嗜癖障害と部分強化

ついに障害を取り上げ始めたか。

ご安心下さい、これも心理学(心理効果)の話。

俗に言うギャンブル依存症の話です。

.

嗜癖障害(しへきしょうがい)」
アディクション障害」とも呼ばれる症状。
害を為す結果になると分かっていながら報酬刺激を求めてしまう脳の障害。

.

部分強化
ある行為によって必ず報酬を得られる事より、ある行為によって間欠的(成功したり失敗したり)に報酬を得られた方が、その行為への執着が高まるという現象。

.

心理学的にギャンブル依存症を紐解くと必ずこの2点が上がります。

ギャンブル依存症になる理由は、様々な要因があるとされていますので、一概に「これが理由だ!」とは言えませんが、知らない人の為に少しだけ触れておこうかと思います。

.

絶対に良くないと知りつつ、薬物やギャンブルに手を出してしまう人が居ます。

はじめるキッカケは人それぞれですが、依存する理由として「嗜癖障害」が考えられます。

一時の快楽、そこでしか味わえない興奮、高揚感。
そういった刺激を忘れられず、リスクがあったとしても危険な世界に飛び込んでしまう。

パチンコなどのギャンブル、ショッピング、日常的暴力、性行為などなど。

.

退廃的な一面がある人は、痛い程気持ちが分かるかと思います。

.

そして、人は負けが続く中で、たまに勝ちを経験するとその経験に執着してしまうという恐ろしい習性があります。

負けがどんなに続いていても「こんなに負けが続いているなら、そろそろ勝つだろう」あるいは「次は絶対に勝てる」という心理状態に陥り、過去の成功パターンを繰り返そうとしてしまうのです。

これが「部分強化」です。

.

チンパンジーを2匹用意し、スイッチを設けた檻にそれぞれぶち込みます。

一方のスイッチは押す度に餌が出てきますが、もう一方のスイッチは25%ぐらいの確率で餌が出るようにしておきます。

すると、必ず餌が出るスイッチを使うチンパンジーは、すぐにスイッチに飽きて触らなくなります。

しかし、ランダム設定されたスイッチ側のチンパンジーは、もう飽きる事を知らず、必要以上の餌を手にしながらひたすらアホみたいにスイッチを押していたそうです。

嬉しそうに。

.

.

ちょっと語弊が過ぎますが、これが「部分強化」という奴です。

.

.

もう察しの良いチンパンジーなら分かると思いますが、これがギャンブル依存症という奴です。

.

怖いですねー。

.

怖いけど、ちゃんと理由が分かれば少し可愛くも見えてきますね。

身近な人がそうだとたまったもんじゃないですけどね。

.

というお話でした。

サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。