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「ウィンザー効果」

※以前書いた記事はこちら。
(合わせて読むとより楽しめると思います。)



あの人もやってる。

この人もやってる。

じゃあ、私もやってみようかしら。




ウィンザー効果
第三者から間接的に情報が伝わることで、より信憑性や信頼感が増すという心理効果。




どうも、お久しぶりです。

僕です。

本当に暑いですね。


そろそろ8月も終わり、9月になれば秋に向かって徐々に涼しくなる頃だとは思います。

しかし、「温暖化」から「灼熱化」と名称が変わる程に最近の地球は調子が悪そうですね。

聞いた話によれば徐々に夏の期間が長くなり、5年後には10月でも30度を超える真夏日が観測されるようになるそうです。

そして10年後には夏の平均気温は40度になるとか。




嘘です。




明らかに嘘なんですけど、少しの真実と共に「聞いた話によると」の一文がスパイスとなって信憑性が増しています。

これが今回のテーマ「ウィンザー効果」という奴です。


語り部の主観による意見より、第三者の間接的な意見の方がとても信頼性が高いという不思議。


これ、どこかで体験した事ないですか?

みんな持ってる。
みんな買ってる。
みんなやってる。

そう、子どもが良く使うんです。

本能的に分かるんでしょうね。

これは俺一人の意見として母ちゃんに言っても無駄か。友達の名前を使って少しでも信頼度を稼がねば。

という風に。


そうなんです、その友達がとんでもないアンポンタンだとしても、何となく親心として「友達もやってるならうちの子にも」という気持ちになるんです。


これはおねだりに限る話ではありません。

口コミが正にそうです。

隣の〇〇ちゃんが〇〇を買ってから凄いんだって。
〇〇くんが〇〇に通ってから伸びてるらしい。
〇〇さんがやってるんだったら間違いない。

ね?

不思議ですよねー。


正解がないような物ほど、人は人の意見に左右され易い傾向にあります。

当然と言ってしまえば当然です。

しかし、一度立ち止まり考えてみましょう。


本当に必要ですか?

それ「ウィンザー効果」が掛かってるだけじゃないですか?





「ウィンザー効果について」


以前の記事で「ウィンザー効果」について詳しく解説しています。

2週に分けて説明しているので、ここで補足する事は特にないんですが、日本に置ける大きな事件について触れて置く必要があります。


それは「ペニーオークション事件」です。


知らない方はちょっと期待しちゃったかも知れません。

僕もペニって聞くと少しだけ前のめりになります。

気分も上がりますね。

でも今回はすみません。


すみません。


ペニーオークション事件
2012年にオークション運営会社が競売における入札手数料を不正に徴収し、運営会社の役員や社員が詐欺罪で逮捕された事件。
複数の芸能人を起用し「ステルスマーケティング」を行い、オークション参加者を集めていた事で話題になった。


ああ、何かあったなーそんなの。


そう、これは日本で「ステルスマーケティング」という言葉を一躍有名にした事件で、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

ステルスマーケティング」、通称「ステマ」。

消費者に対して

これは普段から使ってるものです。
これは愛用品です。
これは以前から知っていました。

という風に、あたかも「広告とか営業とか、やらせとか宣伝とか案件じゃなくて、マジでオススメしたいんです。」という風に見せ掛けた、非営利を装う「広告」の事を差します。

これが通称「ステマ」。


こんな言い方したらあれですけど、賢い宣伝方法だなって思います。

上手に「ウィンザー効果」を使ってますもんね。


うーん。

でもこれ犯罪じゃないの?


これ。

犯罪じゃないんですよ。

不思議ですよね。


こんなもん、「ステマ」自体が詐欺じゃないのか?

そう思いますよね。


ちなみに海外では犯罪になる国もちゃんとあります。

ヨーロッパやアメリカとかでは普通に逮捕です。

広告表記のない宣伝の事を「アンダーカバーマーケティング」と呼んでいて、詐欺の一種として捕まります。


日本で呼ばれる「ステマ」はそれ自体が犯罪ではなく。

ペニーオークション事件」では、オークション参加者に手数料を不正に払わせた事が詐欺に該当しました。

ただ、そのオークションを紹介し集客する為に、当時多くの芸能人が採用されていた事で、その芸能人が「犯罪に加担している」とバッシングを受けた訳です。


まあまあ、まあまあ。

お仕事だから仕方ないっちゃ仕方ないですよね。

悪いのはオークション運営会社ですから。


仕事に罪はなく、仕事を与えた人が罪を犯しただけです。




しかし、ここまで聞くと「ウィンザー効果」って、何か悪い印象の方が強いですよね。


結局、よく分からん第三者の名前使って信頼性を強引に高めてるだけ。

真偽を確かめようも無いから、言ったもん勝ちじゃん。

みたいな。


うん。

それはその通りです。


そうなんですよ。


でもね、正しく使うこともできるんです。

そして仕事だけじゃなく、恋愛にだって応用できるんです。


ウィンザー効果」が悪いんじゃない。

悪い事に「ウィンザー効果」が使われただけなんです。





「仕事におけるウィンザー効果」


もうこの時点で2000文字を超えてしまっていますね。

前置きと補足が長くなってしまいました。


という事で、仕事における正しい「ウィンザー効果」の使い方をパパッとご紹介します。


任せて下さい。

短く簡潔にまとめる事には定評がありますから。




はい!これが「ウィンザー効果」です!

はい!決まった!




簡単で分かり易い例が沢山あります。

会社でも身内にも好評です。
沢山の口コミをいただいています。
通販サイトで星5を取っています。
芸能人の〇〇さんも使っています。

安心感」を与えるのが「ウィンザー効果」の大きな役目になります。

更に言葉を加える事で「特別感」を付与する事もできます。

上司に〇〇さんにはAの商品がオススメだと聞いてきました。
Bの商品がとてもお似合いだと担当スタッフが言っていました。
Cにふさわしい人が居ると聞いていましたが、貴方だったんですね。
神に言われて来ました。

正直、言ったもん勝ちです。

訳分かんなくても良いです。

聞いてる方は確かめようがないんだから。

とにかく「俺だけの意見じゃないんす」というのが大事。


ギリギリですけどね。

ライン的にも。


でもやっぱり嘘はダメですね。

正しく「ウィンザー効果」を使って下さい。


嘘ついてまで取る仕事に意味はあるのか。




そう神も言っています。





「恋愛におけるウィンザー効果」


恋愛で重要なのは肯定してあげる事です。

相手の承認欲求を満たし、自己肯定感を高めてあげる。

その為に、知り合いの名前や友人、家族を引き合いに出すのは常套手段と言えるでしょう。


例えば

写真を見せたら友達が可愛いって言ってたよ。
家族に話したら良い人そうだねって言ってたよ。
会社で話したら皆うらやましいって言ってたよ。
神様にお告げしたら汝に祝福をって仰ってたよ。

間接的に第三者の意見を伝えるという「安心感」や「特別感」だけでなく、第三者に伝えているという事が「安心感」に繋がるケースも多いです。

ああ、その人がそんな事を言ってくれるなんて嬉しい。

というのもあるし、

ああ、誰かに自分の事を自慢してくれてるなんて嬉しい。

というのもある訳です。

便利で簡単で分かり易くて良いですね。


うん。


あ、勿論嘘吐くのは良くないですよ。

バレたら登場人物全員悲しい事になりますからね。





という事で長くなってしまいましたが「ウィンザー効果」の紹介は以上となります。

皆さんのお役に立ちましたでしょうか。


口コミって嬉しいですよね。

結局そうなんです。


もちろん面と向かって褒めてくれる事も嬉しいんですが、それを誰かに紹介してくれるとか、誰かに伝えてくれる事が嬉しいんですよ。


例えばそうですね。

例えばですよ?

軽く一例ですけど、

「凄い文章力があって、心理学の勉強にもなるし、短いのに起承転結がしっかりしているから読み易いし、写真見る感じイケメンだし、身長も180cm以上あって女性に優しいし、一緒に居て飽きさせないユーモアとセンスを持っていてるし、愛情表現は豊かで毎日好きって言ってくれるタイプで、料理も上手で嫌な顔せず家事をやってくれて、記念日には花束を送ってくれるし、多分足の裏も臭くないし、セックスも上手で刺激的だと思うから、皆絶対に一度はnoteを読んでみて欲しい。」

とかね。


とかね?


一例ですけどね?


まあ、例ですけどね。


全然、あのー。

伝えて回って貰えると。


良いんじゃないかなって。


モチベーションにもなるし。







あと必要ならお金ぐらい払うし。

いくらでも払うしね。




うん。







って誰かが言ってました。

サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。