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ピグマリオン効果とゴーレム効果

その「期待」は誰の為ですか?

という話。


ピグマリオン効果
教師の期待によって学習者の成績が伸びるという心理効果。


ゴーレム効果
教師が期待しないことによって学習者の成績が落ちるという心理効果。


この2つはどちらもローゼンタールさんが提唱しており、所謂「教育心理学」という奴です。


教師だけでなく、監督者などがその人物に期待すればする程、その人のパフォーマンスが向上する。

これが「ピグマリオン効果」。

また、同様にその人物への期待が低ければ低い程、その人のパフォーマンスが低下してしまう。

これが「ゴーレム効果」です。


以前に「アンダーマイニング効果とエンハンシング効果」の記事でモチベーションについて書きましたが、「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」もモチベーションに関する心理効果です。

モチベーションの上げ方は人それぞれと話した訳ですが、この「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」は動物にも効果があるとされています。


AグループとBグループに分けて、両グループにネズミを配布しました。

その際にAグループには「このネズミは賢いぞ」と言って渡し、Bグループには「こいつはマジで言う事聞かんのよ」と言って渡しました。

そして様々な実験を行った所、Aグループに渡されたネズミの方が良い成績を収めたそうです。


何で!?


実験の様子を見ると「賢い」と言われていたネズミを渡された学生は、そのネズミを「こいつは賢いんだぞ」という期待から、ネズミをとても丁寧に扱っていたそうです。

この事からローゼンタールさんは「期待値は成績に影響する」のではないかと考え、「これは教師と学生の間でもありうるのでは?」と考えた訳です。


そうなんです。

動物実験から生まれた心理効果だった訳ですねー。

面白いですよねー。




きっと多くの人は「過度な期待はプレッシャーになるだけ」と考えるのではないでしょうか。

これはきっとその通りで、「パフォーマンスの向上」と「期待」は必ずしも一致していないのだと思います。

しかし、もっと言うとそれは「期待」の種類にもよるのではないでしょうか。


できた事を認める。

できる事を褒める。

できると信じてあげる。


自分の為に「期待」をするか、相手の為に「期待」をするか。

という事なのだと思います。




その「期待」は誰の為ですか?

というお話でした。

サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。