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ジャニーズJr.「少年忍者」の動画に学ぶ就活サバイバル【自己PR編】


先日会社の採用イベントに現役社員として参加して、50人強の就活生からの質問に答えるという機会があった。
私は比較的人の顔や名前を覚えるのが得意なのだが、2時間足らずで50人もの学生に会うと、まず記憶にうっすら残っているのが半分ほど、印象に残っているとなると数人しかいなかった。服装は、うちの会社のカラーもあり、スーツではなくて私服だったのだが、とにかく服装、質問、会話の内容どれをとっても特徴的な人物が少ないのだ。ずっと採用をやっている社会人の先輩方には当たり前すぎるかもしれないが、「個性って大事!」と改めて感じた。

就活だけではないが、仕事をする上で、「個性を表現して相手に覚えてもらう」というのは基本スキルでありながら、一番難しいスキルだと私は思う。私も未だに初対面のクライアントに名前を覚えてもらえる個性(実力やキャラクターを含めた)が自分にあるかというと、自信は全くない。

さて、そんな時に先々週公開された、ジャニーズJr.のグループ「少年忍者」の動画を見て、「これだ!」と思ったので、動画の紹介と合わせて就活で印象を残すための3つのポイントをまとめてみた。

動画はこちら↓


はじめに 〜少年忍者と動画の概要〜 ※興味ない人はスルーして下さい

少年忍者は、ジャニーズJr.(デビュー前の研究生的な立ち位置で、主に先輩のバックダンサーなどを務めるが、一部の番組に出演したりもする)の中でも特に平均年齢が低い、22人のグループである。人数が非常に多く、明後日にデビューするSnow Manのラウールは元々少年忍者所属だったりと、まだまだ変化の激しそうなグループだが、今年の1月からこの少年忍者がYouTubeのジャニーズJr.チャンネルで単独で曜日を受け持つこととなり、発表後最初の動画が上記の動画である。

企画内容はわかりやすい。22人もいると、まだまだ名前のわからないわちゃわちゃした少年たちなので、まずは自己紹介をして先輩のSnow Man渡辺翔太に覚えてもらおうという内容である。

この22人の1人30秒の自己紹介が十人十色でとても面白い。ジャニーズ好きの私も、数人しかわからないし、22人いっぺんに自己紹介されても、覚えられるわけがない。それでも、その22人の中で必ず印象に残るであろう少年が数人いるのだ。おそらくその数人は共通していて、ある程度の割合の視聴者の印象に残るであろう技術を持っているのである。今回は、彼らの自己紹介を私の独断と偏見でテクニックのレベル別に初級から上級の3段階に分けている。


初級編 個性は表現しないと意味がない

これは、基本中の基本で、少年忍者のメンバーは全員クリアしている。

当たり前のことと言われればそれまでなのだが、色々と思うことがあっても、発言しなければ意味がないのと同じで、まずは、自分がどんな人間なのか、少しうるさいと思われても主張しなければ覚えてもらえない。個性の表現となるとこれは特に難しくて、どんなに際立った個性があっても、面接など限られた時間の中で表現できなければ就活などの競争率の高い世界では勝ち残れない。しかも、就活ではリクルートスーツで服装という個性をほとんど殺されている上に、同じ個性でも悪目立ちしてはいけない。面接時間内で、悪目立ちせず、自分の個性を存分に出していかなければいけないのだ。


中級編 個性はなんでもいい。かぶらないことが大事

もしこの文章を読んで興味を持ち、動画を見て頂けるとわかるのだが、少年忍者の自己紹介の中で最も多いのが「特技がアクロバット」と「今日の服装」である。特にアクロバットは5人以上が語っており、それぞれ見応えのあるアクロバットを披露しているにも関わらず、他のメンバーも披露しているため、印象に残らない。ここからわかることは、どんなに人より優れた個性があっても、同じ(自分より相手が劣っている場合も含む)個性を語る人がいたら、その日に自分の披露する個性は別のものにした方が良い。

たとえ自分がそこにいる他の誰より優れていても、評価する側にはその優劣ではなく「アクロバットをした」という情報のみで評価されてしまうリスクがあるし、それであれば、単純な外見や名前などの一次情報を使用した、唯一無二の説明で印象を勝ち取った方が良い。恐らくどんな人にも被らない個性はある。動画では、たとえば、ハーフの「ヴァサイェガ渉」はアクロバットを披露しているが、名前とその特徴的な顔の方が印象に残りやすいし、「久保廉」は少し前まで坊主頭だったことを主張していて(ジャニーズなのに写真も坊主)、唯一無二の自己紹介をしている。相手の印象に残るには、すごいことをしなくても良い。他の人と被らないことをすれば良いのだ。


上級編 一次情報だけでなく、相手を巻き込んで個性を生み出せたら勝ったも同然。

「相手を巻き込む」とは、どういうことかというと、自己紹介をする相手と関連づけて自己紹介したり、相手を自分の自己紹介に参加させたりする事である。恐らく中級編の「人と被らないようにする」だけでも、十分印象に残るのだが、ピカイチの印象を勝ち取るには、相手を巻き込むのが一番で、これができたら恐らく面接が終わった後、「ああ、○○の子だ」と最初に思い出してもらえるだろう。

たとえば、「北川拓海」は自分の特技の歌を披露する際、ただ「特技は歌です」というのではなく「翔太くんと同じ、歌です」と言っている。渡辺翔太が歌が上手い事を知らない人には、「あ、そう」という話だが、今回の企画は彼に名前を覚えてもらう事なので、彼を特技に関連づける事で、覚えてもらいやすくなる。一言だけなのだが、特技を言うときに渡辺の名前を出したのは、北川だけだった。また、さらに高度なメンタルと技術がいるが、「元木湧」は「元木ワクワク」と自分の名前でジェスチャーを作り、渡辺を含むSnow Manを参加させている。動画の視聴者も、渡辺も、彼は一番印象に残るのではないだろうか。その理由は、自己紹介に相手を参加させているからである。


少年忍者は、失礼ながら、私も数人しか知らず、ほとんど興味がなかったのだが、この動画を見て、汎用性の高さに思わず繰り返し見てしまった。(特に元木湧はお気に入りw)就活から何年も経っているし、ずっと社会人として仕事しているのに、やっとそんなことに気づいたのか、と笑われるかもしれないが、せっかくジャニーズを楽しむからには、バカ真面目にジャニーズから学ぶことがあっても良かれと思い、改めて書いてみた。

もし興味を持っていただけたなら、少年忍者の自己紹介動画、ぜひ見てみて下さい。

※Photo by "紺色らいおん" from PhotoAC

ジャニーズJr.に学ぶ就活サバイバル 7MEN侍編はこちら↓


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