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【保存用】英語でのAPAスタイルの引用方法まとめ!レポートや論文のために

大学でのレポートや研究論文を書く際に引用は必要不可欠なものだと思います。引用を正しいやり方で行わないと盗作などを疑われ、研究倫理的な問題が発生することがあります。

実際に私が通っているモナッシュ大学のほうからも引用については手厳しく言われますし、一番最初の課題から引用をきちんとしたやり方で行わないと容赦なく点数が引かれます。

ただ、最初のうちはやり方に混乱することもあったので、自分のメモも兼ねて、英語での引用のやり方をまとめておこうと思います。

今回は世界中で幅広く用いられているAPAスタイルでのやり方をご紹介します。モナッシュ大学でもこちらのスタイルが用いられています。

*一応他のサイトなども参照していますが、基本的に大学で教わったことをそのまままとめていますので、絶対正確であるという保障はできません。
もし間違っている箇所などありましたらご指摘いただけますと幸いです。

これ以外にもいろいろルールはありますので公式の英語リファレンスを参考にしていただければよいのですが、とりあえず今までの課題で使用したことのあるもののみ書いていきます。内容は随時追加します。


基本的な引用の概念

APA(American Psychological Association)スタイルは、主に社会科学分野で学術論文や研究論文などで他の著者の言葉やアイデアを使用する際に使用される引用スタイルです。

引用を行うことによって、情報の出典を明らかにしたり、知的財産権を尊重したり、信頼性を確保することができます。これによって学術的な誠実性が保たれます。

文中での使用方法

レポートの文章の中での引用方法をまとめます。英語で言うとin-text citationです。

二つに分けることができ、

Short quote = less than 40 words
Long quote = more than 40 words

となっています。

直接引用(Quotation)

元の文言をそのまま引用し、引用符で囲みます。直接引用では、引用した部分のページ番号も含めることが一般的です。

作者の名前については、苗字だけを書くことが一般的です。外国の名前になじみがなく、苗字か名前か判断が付かない時は両方そのまま記載すればOKです。

出版年は年だけでよく、月や時間を書く必要はありません。

記載方法:

"~文章の内容~" (苗字, 出版年, ページ).

例:

"Apple is delicious food" (Smith, 2021, p. 20).

もしも40 wordsよりも多い長めの引用をするときはブロック形式にし、引用符は使用しません。0.5in/1.27cmインデントを付けます。

記載方法:

苗字 (出版年) ~それっぽい繋ぎ文句~:
     (インデント)~文章の内容~ (ページ)

例:

Smith (2021) found the following to be true:
     ~Apple is delicious food(40words以上)~ (p. 20)

間接引用(Paraphrasing)

元の文言を自分の言葉で表現し、出典を明示します。間接引用でも、元の著者や出版年を示す必要があります。原則ページは記載する必要はありません。

says, argues, shown, according toなどの単語は適宜変えてOKで、基本現在形で書きます。内容をそのまま書くのではなく、適宜パラフレーズ(自分の言葉でまとめ直す)して書きましょう。

パラフレーズをするには、主語と述語を入れ替えてみたり、動詞などの言葉を変えてみたり、asなどを使って文章をつなげてみたりしましょう。
IELTSの試験でも出てくる「言い換え」の表現テクニックを使うのも有効です。

例:
・Apple is red. → Apple is always said that it is red.
・The use of renewable sources is problem. → Using renewable sources is not good.

本題に話を戻します。

記載方法:

苗字 (出版年) says (mentions, argues, points out, agrees, showsなど) ~文章の内容~

もしくは

According to 苗字 (出版年), it is found that(←上記のそれっぽい繋ぎ文句) ~文章の内容~

もしくは

It is shown that ~文章の内容~ (苗字, 出版年).

例:

Smith (2021) says that orange is more delicious than apple.

or

According to Smith (2021), it is said that orange is more delicious than apple.

or

It is shown that apple is good (Smith, 2021).

その他例外的な場合

同じ文献を二人の著者が執筆した場合

二人の著者を「&」で結び、その後は普通に「,」で続けます。文中で言う場合は文字の「and」を用います。

例:(Smith, Johnsonさんの共著だった場合)

Apple is smaller than the Earth (Smith & Johnson, 2019).

Smith and Johnson (2019) find that apple is smaller than the Earth.

二つの文献から同じ情報を同時に引用した場合

文中の場合は「and」、()の中の場合は「;」で区切って続けます。

例:(Smithさんの文献とJohnson & Brownさんの共著の文献それぞれから「リンゴは赤い」と引用した場合)

According to Smith (2021) and Johnson and Brown (2019), it is clear that apple is red.

Usually, apple is red (Smith, 2021; Johnson & Brown, 2019).

著者が三人以上の場合

一人目の著書の後にet al.(複数という意味のet aliaの略)をつけてまとめて表現します。

例:(Smith, Johnson, Williamsさんの共著だった場合)

Smith et al. (2021) argues that apple is good.

Apple is good (Smith et al., 2021).

参照したい文献の中でさらに引用されている場合(Aという本の中で「Bによると~」と引用されている部分を引用したい場合)

B (出版年)の部分に as cited in A, Aの出版年を付け足す

例:(Smithさんの本の中で「Johnsonさんによると~」と書かれていて、その部分を引用したい場合)

According to Johnson (2019, as cited in Smith, 2021), orange is more important than apple.

人としての著者がいない場合

本の出版社やメディアの名前を書く。[]を使ってその後は自分で設定した略称を用いることができる。

例:(American Broadcasting Arenaというメディアからの引用で、今後はABAと略して表記したい場合)

According to the American Broadcasting Arena[ABA] (2022), apple is red.

Apple is red (ABA, 2022).

引用文献リストの作成方法

レポートの末尾に付ける、引用に関わった文献を一覧でまとめたリストにあります。英語で言うとReference list、もしくはReferencesです。

レポートなどの場合は最後のページ、スライドを作る場合はも最後のスライドにリストを付け足しておきましょう。私自身もパワポの時に忘れて一度減点されたことがあります。

  • Referencesという文字を太字で中央配置にしましょう

  • 著者はアルファベット順に並べましょう

  • 行間はダブルスペースにしておきましょう

  • ぶら下げインデントを追加しておきましょう

  • 基本的に略称は用いません

  • 定期刊行物、ジャーナル、または連載記事のタイトルでは、タイトルを大文字、斜体にしましょう

  • 内容の区切りの.はURLの末尾にはつけません

  • 著者の指定がない場合は組織名を著者として使用しましょう

  • フォントはTimes New Romanがいいでしょう

基本的には

  • 著書苗字, 名前のイニシャル. (出版年). タイトル. メディア名. URL

で書きましょう。ネットニュースなどの場合は月や日付も入れて

(2021, June 11)

のように書くように授業で指示されます。基本的にネットの記事からしかMUFYでは引用を使うことがないので、DOI付きのジャーナルの引用方法などは別サイトで確認してください。

例:
Daw, M. (2019, August 10). The psychological effects and motivations associated with following a vegan diet. The Vegan Society(斜体). https://www.vegansociety.com/get-involved/research/research-news/psychological-effects-vegan-diet

著者が二人の場合

Author, A. A., & Author, B. B.

著者が3~20人の場合は、

Author, A. A., Author, B. B., Author, C. C., ~略~ Author, S. S., & Author, T. T.

著者が21人以上の場合は20人目を…と省略して

19番目の著者, …, 21番目の著者

という感じで書きます。

このような具合で、レポートやエッセーで使った文献をアルファベット順で全て並べたものが引用文献リストです。

例:(二つの文献を用いた場合のReferences)

References(中央寄せ)
Cox, D. (2019, December 30). Is veganism as good for you as they say?. The Guardian. https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2019/dec/29/is-veganism-as-good-for-you-as-they-say
(本来はインデントを付け、ダブルスペース)
Daw, M. (2019, August 10). The psychological effects and motivations associated with following a vegan diet. The Vegan Society. https://www.vegansociety.com/get-involved/research/research-news/psychological-effects-vegan-diet


モナッシュ大学自体の引用についての規則はこちらのページからもご覧になれます。

リファレンスの概要について

https://guides.lib.monash.edu/ld.php?content_id=49402325

リファレンスリストについて


今後も興味を持っていただけるような記事を書いていきたいと思いますので、よろしければサポートお願いします!