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雨の日

違和感をかんじるものがなくなって日記を書かなくなり、大学生活も尽きかけた10月。

アルバイト先のセブンイレブンで、インドネシア人の店長が来週からサーフィンしに地元へ帰るから、一ヶ月シフトを任せるという。

店長はあいかわらず制服を着ないで、派手な青いシャツ姿。せいぜいアルバイトにしか見えない。しなやかな肌の濃い笑顔で、やっと帰れるわと鼻歌を歌う。

一ヶ月したら帰ってくんのほんとに、と突っ込んだら、彼女もこっちで就職するから日本にいるつもりだという。

消防士をしてる弟がいるらしいよ。彼女と僕と3人で住むんだそのうち。

雨の日に3人でセブンイレブンに来たことがあった。傘をさしてるのは姉と彼氏だけで、後ろから居心地わるそうについてきた弟。

あの弟もサーフィンができたらなあ、と店長は言いながらポテトを揚げていく。時々つまみながら。

のんきそうな店長はあの気の強そうなスレンダーな彼女にきっとすぐに振られるだろうなと思いながら、横からわたしもポテトをつまむ。

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