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ひさよし
2019年3月8日 21:11
真っ白いキャンバスが朝の光を反射して、もろに顔に当たる。みかさは目を覚ました。頭の上に降りそそぐ光の向こう側に青い空が見える。ふとんの足元で、床にじかに立てかけられているキャンバスが、正面からの朝日を反射して天国への入り口のように真四角に光る。昨日は悩んだ挙句ごちゃごちゃと色を塗りたくって、布でそれをぬぐって、もとの白に戻しただけだ。色を消す判断があるだけ、自分に自信が持てる。あと一時間で