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両山寺護法祭

両山寺護法祭は、毎年8月14日深夜より15日未明にかけて、憑代(よりしろ)となる護法実(ごほうざね)に護法善神を祈りお迎えし、境内をお遊びになる祭式です。

仏法擁護、伽藍安全の守護神である「二上山鎮守護法善神」に祈念する奇祭で、クライマックスは護法実が暗闇の中を走り回り、観客は捕まらないよう逃げまどいます。

なぜ捕まらないように逃げ惑うのかは、みなさんご存知の通り(?)
捕まったら三年以内に死ぬと言われているからです。

私は個人的には、これは人と遊ぶのが好きな神様が憑代となる人を守るために言われてきたことだと思っています。

今年はコロナや大雨のために、一般のギャラリーは少なかったこともあって、みんなが逃げ惑って大騒ぎにはなりませんでしたが、ゴーサマは広い境内を伸び伸びと走り回っておられました。

儀式はとても素晴らしく、修験者の人達や護衛の男の人達、そして護法実のゴーサマがめちゃめちゃカッコよかったです。
県指定重要無形民俗文化財である護法祭の伝統を陰で支える役割の男の人達は、とても格好良くて尊くて美しいなと思いました。

今年はパラリンピックの聖火の採火場所にも指定されていました。
護法祭の松明から採火した火がパラリンピックの聖火に灯されるなんて感動します、とても楽しみです。

大雨の中でしたが、これもみんなわかっていることでしたが、やはり、神がついてゴーサマが走り出すと雨がピタッと止み、お遊びが終わるとまたすぐ雨は降り出しました。

本当に毎回、神秘的でエキサイティングな体験をさせてもらえるし、心が浄化して整うような不思議な感覚にもなるこのお祭りは、地域の人達にとって無くてはならないものだし、それだけでなく日本全体のためにも絶対必要で大切な神事だと強く感じます。

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