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DAY-5 ガイド

ガイドと表現

ヨガのインストラクターとして、身体・手・目・声・感触とコミュニケーションが必要。視覚的なガイドと言語的なガイドの二つの手段に大きく分けられ、言語と視覚を使ってアーサナの目的(効果)や技術を指導する。

視覚的なガイド(ビジュアルキューイング)
視覚から得られる情報量の割合は約8割と言われている。指導のコミュニケーションを助けるだけでなく声帯を守る。

言語的なガイド(バーバルキューイング)
動きだけでは伝わらない情報を伝える。呼吸・効果・イメージなどを間を考慮しながら伝える。

【ガイドのポイント】
・「土台の安定」が大切、床(地面)に近い部分から誘導
・シンプルに自分の動きを伝えれば良い
・参加者にとって見やすい立ち位置(向い合わせ)を意識
・参加者にヨガ(ポーズ)の効果を実感させる
・30点を32点に誘導するイメージ(初心者)

「姿勢」
正しい身体の使い方、ポイントを伝えることで、快適に効果的なヨガを実践するために誘導。

「呼吸」
呼吸は自律神経を整えリラックス効果を生み、また筋肉を緩ませアーサナをより快適にする。呼吸に意識を向けることで集中しやすくなり心の静けさをもたらすため、呼吸の声がけは必須。
吐く息(副交感神経が働く):伸ばす時
吸う息(交感神経が働く):緩める時

「集中」(ドリスティ・意識)
集中がもたらす効果は「心の静けさ」。心がざわつく原因の一つが周囲への意識散漫である。外に向いた意識を内側に向けるのに有効なのが目線を一点に定めること「ドリスティ」。視点一点から全身の感覚に意識を広げ感覚が生まれている部分を順々に点と点でつないで行くことで全身に起こっていることを内観する。アーサナの効果が生まれる部位を意識することで効果が増大する。

「より快適に安全に」
正しい姿勢で行うこと、無理をしないことが重要。頸部、腰部など痛めやすい部位に負荷があるアーサナには気を付ける。参加者に常に目を向け快適で安全なクラスになるよう声をかける。

「ほめる」
「良いですね」って、ほめることで参加者は安心して集中してアーサナを楽しむことができる。人は肯定されることでモチベーションが上がる。肯定することで正しい身体の使い方を伝える。正しいポーズが取れていない場合は、優しくアドバイスすることで新しい気づきを与える。

「見本を見せる」
難易度の高いアーサナの時は流れをイメージできた方がやりやすくなる。見本を見せる時には細やかな説明は行わず手短に行う。

【ガイドの注意点】
・伝わる声と言葉で
・子供でも分かるように
・シンプルで分かりやすく
・否定的にならないように
・ポジティブな言葉で誘導
・目線を上げて笑顔で
・喋り過ぎない
・準備してきたものに囚われない
・常に参加者に気を配る

ガイドの取り方

指導のためのステップ
・アーサナを理解する
・動きの実況中継をする
・アーサナを行う上でのポイントを伝える
・参加者を見て、必要だと感じたガイドを行う
・自身のヨガを伝えるボキャブラリーを増やす

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