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宗教教義を変える世代

おはようございます。

最近「チ。」という漫画を一巻だけ読ませていただきました。

古くは天動説を教義にしていた支配者(宗教組織)が、地動説を訴える天文学者を「あたおかの罪」とし、爪を剥ぐ拷問からスタートする作品でした。

で、今ゲンダイの記事で創価エリート出身でライターをやってる正木伸城という方の記事を読みました。そこから一部気になる部分を抜粋。

「進化生物学者のリチャード・ドーキンスが、まさに著書『神は妄想である』の中でこの問題を扱っている。彼が問題視しているのは、まだ判断能力がない子どもに、本人の意思とは関係なく信仰を教え込むという行為だ。彼はこれを「虐待」という単語すら使って批判し、こう語っている」

正木氏は親が創価学会の幹部まで上り詰めた正真正銘の2世エリート。生後2カ月で入信させられたと記述しており、そこから精神病になりながらも学会組織を抜け出し転職したらしい。凄まじい人生。宗教は違えど正木氏には尊敬の念があります。

しかし私は神様を信じており、幼少期から自然の中でそれを感じていました。特に登山やハイキングしている時の気持ちの良い風や木々の揺らぎや自然光から神を感じていました。心の奥底に神道と共鳴する部分があると自覚していました。

母は仏教の中でも排他主義の極みである日蓮正宗に入信しており、私が神社に通ってから宗教問題で対立しています。親とは宗教が異なったら会わない事が大切です。相互理解は不可能ですからね。

話変わって、私自身は政治能力と人間性の高さで安倍元総理をかなり信頼していました。あの事件が起きてから、ふとした時に突然泣いてしまいます。母親が旧統一教会にのめり込み、大変苦労した山上に対しても同情を含む複雑な心情を持っています。

対極にあった2人の人生が交錯した動画が流れてくると心理的にかなりキツいです。

我々の親である昭和世代は日蓮正宗や創価学会(親族は5割がここの信者)など中心に巨大宗教に取り込まれた世代だと思います。戦争で負け国家神道という根幹が崩れ天皇陛下が神から人間に降りてきて、日本人の精神が崩れ落ちたのでしょうか。はたまた各々が昭和天皇の玉音放送の意味を履き違え、好き勝手に宗教活動を行っていたのでしょうか。

私や正木氏の様に生まれた直後や幼少期から親に入信させられ徹底的に信仰漬けにされた方々はたくさんいると思いますが、反抗し抜け出せる人は少ないようです。自殺した人達もいたのではないでしょうか。

宗教2世は親の悲しい顔は見たくないのです。本心を告げる事は爪を剥がれる様に痛くて苦しい。ただ撤退的に勉強していると、あーこれは所属している宗教団体と我が親の犯した罪だと気づいてしまう。

親といえど未成年を勝手に入信させたり強制的に信仰心を叩き上げる行為は悪でしょう。セックスの強要と同等の罪だと私は考えています。子供達が宗教団体の犠牲になり続ける不幸の連鎖。どうか私達の世代で終わりにしてほしい。成人した方々はあらゆる選択肢の中から自分の考えに基づく宗教を選び信仰心を磨き上げてほしいです。ただ子供達は貴方とは思考も感覚も違うので、勝手に入信させ宗教施設に連れて活動させる事はレイプと同じだと認識してください。いずれ日本では未成年を宗教活動に関与させたり入信させた場合、宗教法人代表の罪となる法律ができる日がくるでしょう。

最近創価学会(公明党)が参院選で少し負けたらしい。世代間闘争は政治から宗教に変わりつつあると感じます。