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7月19日 Anyway

「やがて」本当になったのか、
「いつの間にか」本当になったのか。

むしろ、それは元々あるべき姿で、真実だったのか。

「嘘も百回言えば真実になる」
ナチスの誰かが言ってたな。

嘘をつき続けると、本当になる。
と聞くと、プロパガンダや何か人を騙すようなネガティブなイメージがあるけれど、

私は自分自身に嘘をつき続けたら、いつの間にか、本当になっていた。

私はどんなことをされても、その人が好きなふりをした。
嫌なことを言われても、ぜんっぜん苛々しないふりをした。
冷たい目線には、そんなことに気付いてないふりをして温かい眼差しを送ってるふりをした。
どうしようもなく落ち込んだ時には、平気なふりをした。

とにかく、イライラや負の感情を、なくすことはできないけど外には出さずに、それを包み込んで愛で返す人のふりをし続けてきた。

頭では人に負の感情を、敵意を向けることの無意味さをわかっているのに、いつも感情はしっかりと反応してしまうから

そんな感情は存在してなかったというふりをした。

ムカつく人のことを、あえて大好きだって口に出して言って回った。

それが、私の理想の人間像だったから。
そんな人間でいたい、と思い続けていたから。

そんな日々を繰り返していたら、いつの間にか消えていた。

消したいと思っていた感情をないものだとしていたら、なくなっていた。

でも、完全になくなったわけではなくて、
未だに反応する感情はしっかりと持っていて、

でも、「それでもなお、人を愛しなさい」

そう思うと、その感情は結果ではなくて途中経過の当たり前なものになっていて、だからそれはもはや感情ではなくて。。。

自分に言い聞かすように、感情が動くたびに、諦めたくなるたびに手にとって読んでいた「逆説の10か条」

久々に読みたくなってふと手に取ると、
それはもう今までのそれとは違っていて、

言い聞かせるものではなく
一種の確認作業のような。

そして、そんな私も完璧ではなかったけれど、
それでもなお、愛されてきたんだ、って。


この世界は狂っているということをまず認める、そこから始めるのが最善です。
正しいこと、良いこと、真実であることを実行すれば、多くの場合その貢献に対して感謝されるでしょう。しかし、世の中の拍手喝采がなくとも人間としての意味を見出すことができるならば、あなたは自由な人です。他の人が感謝の気持ちを持とうがもつまいが、自分にとって意味があることを実行する自由が、あなたにはあるからです。本当の自分でいる自由があなたにはあります。

人は不合理で、分からず屋で、わがままな存在だ、
それでもなお、人を愛しなさい。

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