Vol.25 S君サンタさんと一緒にスイス・ジュネーブへ
bonjour! 金曜日配信のフランス滞在記をお届けします🇫🇷
2020年1月某日。
年が明けてすぐ、年の瀬から遊びに来てくれていたS君と スイス・ジュネーブへ。
はるばる日本からチャイルドシートをS君が担いできてくれたので、早速レンタカーを借りてジュネーブへ走りました。
私たちが滞在していたグルノーブルはスイスとイタリアの国境に近く、どちらの国にも車で出かけられる位置にありました。イタリア・トリノかスイス・ジュネーブどっちかへ行こうということになり、後者へ。
高速道路は深い霧に包まれてちょっと怖いけど、幻想的。
途中SAで休憩。霧を抜けるとすっかり晴れて、青空の下大好きな遊具に飛びつく娘、と遊ぶS君。
彼も理学療法士(リハビリ職)なので、遊具で遊ぶ際にはついつい運動ストラテジーを気にする、という職業病が出てしまう姿に激しく共感(私も子供と遊んでいるときは自分の母に「あんたは何やってもリハビリね。普通にあやせないのか」なんて揶揄される笑)。
同時に、ものすごく懐かしい気分になった。
さらにグングン走ると、いよいよジュネーブにつきました。丸いフォルムの可愛らしい建物たちにキュンとします。
水の都、ジュネーブ。車を停めて、水辺を歩きながらバス停へ。バスに乗って、市街地へ入ります。
街中をてくてく歩いて、まだクリスマスの雰囲気が残る教会へ。
ちょうど、西日がさす時間だったので、ステンドグラスから溢れてくる美しい光に包まれます。
旧市街へ入るときにはスフィンクスがお迎え。
だいぶ日が暮れてきました。
明かりを灯していく街は、ファンタジーの世界。
月が照らす。
こういう文化の交差点になっているような場所の建築物は面白い。教会建築が好きなので、ついつい教会をみると立ち寄ってしまうのですが、ジュネーブの教会はどこかアラビアンな雰囲気を醸し出していて素敵。
入り口前にはクリスマスツリーがお出迎え。
祭壇にも。
不思議な扉。その前にいる彼が印象に残っている。
さらに街は暮れなずみ、夜の雰囲気を纏う。交わす言葉はあまり多くなく、時折ハッとする瞬間にカメラを構えながらてくてく歩く時間がなんとも心地よかった。
街のあちらこちらのお店に
灯りがともっていく。
寒くなると私の古いスマホには黒い点が写ってしまうのがちょっと残念ですが(汗)夜の街の明かりはとても美しい。背中を押されながら、グルノーブルへの帰路につく。
街の彩りに美しく照らされて優しく揺れるボートは、なんだかS君みたいだなと思った。
初めて会った時からそう。彼は、人の内面をほっこり照らして旅立つ人を助けていく人なのだ。
S君が宿泊しているホテル近くのガレット屋さんで一緒に夕飯の時間をもつ。
旅の話や、一緒の職場で働いていた時の懐かしい話。そしてこれからの話。
過去と今と未来の自分がごちゃ混ぜになって、全部が幸せで包まれていった。
翌朝、私たちは一緒にリヨンの空港へ。S君は日本へ。
そして、私たちは友人を訪ねてドイツ・オランダへ出かけた。
S君、ありがとう。
私たちは、それぞれの場所。それぞれの旅路へ。
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