no.13 何でもいい、からこれがいい、への転換・欠乏感の先にあるもの|ゆるデジタル・デトックスはじめてます
4日に一時間ずつ。
22時をスタートにオフラインタイムを延長し、2ヶ月たった今、10時スタート。ちょうど、昼と夜がひっくり返った転換ポイントにいます。
最近気がついたことは、アプリやSNSや様々な便利なガジェットや機能類に、いい意味で心躍らせることがなくなったということ。
もちろん日々素晴らしいものはたくさん生まれていて、感動はしますよ。でも、それに対して貪るような心の動かし方をしなくなりました。
むしろ、こんな風に思うのです。
「ここにデジタルがあったらいいのに」
と。
晴れた日に公園の芝生で寝っ転がっている時。
「なんて気持ちいいんだろう。今ここにこの感じを再現できるVR装置があって、装着してみんなでゴロンってできたらいいのに」
とか、
砂場で子供と絵を描いている時。
「iPadのお絵かき機能にもこういうガリガリしたペンがあったらいいのに」
とか、
図書館で本をめくりながら、使い古されたページのカリカリという乾いためくる音を聞き、古書の何ともいえない香りがふっと鼻に入ってきた時。
「Kindleにもこういう感触があったらいいのに」
とか。
実は10時スタートの回の間に、どうしても受けたいオンライン講座があって、2日間丸一日オンラインの日にしました。
はじめは、ダイエットでいうところのリバウンド現象が起きて、我慢していたものが崩壊するようにオンライン環境の中で遊び出すのではと心配していたのですが、そんなことはなかった。
久々に誰かと繋がっていられる喜びを感じ、
Zoomってすごい。便利だわ、と思いつつも、
私はどこかでキャンセルされた懐かしいノイズを求めていた。
握手した時の手の温度とか、
笑う顔と対照的にソワソワと動く足元の挙動とか、
隣の人が髪をかきあげる時のさらっという音とか、
本人が気が付かないうちに出てくるため息の音とか。
そんなもの。
デトックスする中で、外側にある機能に自分自身を合わせていくということから、内側にある「こうだったらいいのに」を基準に機能を選んでいく、ということへ価値観が転換したのでしょう。
「なくても大丈夫」という安心感を日々積み重ねることで欠乏感が薄れてきて、欠乏感に隠されていた「本当に私が欲しかったもの」に触れているのだろうと思います。
断食とか、ファスティングとか、デトックスとか、巷にはたくさんの「取り入れることを一度やめてみること」がたくさん溢れていますが(私はこれから流行ってくるんじゃないかと思っているのですが)、
それらの本質は「欠乏感に隠された自分の欲求に気がつくこと」なのだ。
痩せるとか、スッキリするとか、思考がクリアになるとか、仕事が捗るようになるとか。
もしかしたらそういった諸々は副産物に過ぎなくて、そこから先に進むと、本当に自分が知りたいこと、本当に自分が欲しいもの、本当に自分が行きたい場所など、本当の欲求、つまりビジョンが明確になって来るのではないかと思っています。
24日は、本当にオンラインでやりたいことだけやったらオフラインへ。
25日のクリスマスは、完全オフライン。
家族と一緒に、海をみて、その時にしかない感触を大事に過ごしたいと思います。
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