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仕込みのとき

ゆることのいたりてはなはだだしきときなればなり

-暦便覧こよみべんらん-

冬土用の真っ只中。
二十四節気のフィナーレを飾る、一年でもっとも寒い時期がやってきました。大寒は何かを仕込むのには最適な季節です。

大寒の厳しい寒さは身体にはこたえますが、心や精神を鍛えるには良い時期でもあります。大寒に仕込む味噌は美味しくなる、大寒の水で字を書くと上手くなる、大寒の時期の寒中水泳は身体が強くなる。などなど、現代の科学的な視点では立証できなかったりするものの、古くからこの大寒の時期に仕込んだものはよく熟成すると言われてきました。

次の節気、「立春」は二十四節気のはじまりであり、その前日の節分は一年のケガレを落とし新たな年に移行するための大晦日のような日。

どんなものをはらい、
どんなものを仕込みますか?

土用に入っていることもありますから、昨年の立春からの流れをぐるりと振り返り、雑味を丁寧にはらい、純度の高いものを次の一年に向けて仕込んでいきましょう。春はもうすぐそこまで来ています。

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