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金木犀とわたしの木|裏の畑美術部

10月18日。

月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は最後の第7日目。地上に帰ってきて、今心地よく香っている金木犀を描きました。
(創世記は先月で終わって、この日は地上の四季の絵に戻り、金木犀を描きました。)

金木犀を描く

金木犀で思い出すのが、娘の幼稚園の駐車場のお向かいのお宅にある金木犀の木。いつもぎりぎりで車から降りてダッシュしようとするとフワッと香ってきて、せいた心が一瞬フワッと自由になる感じがするのでした。

描いた直後の金木犀

そして、近所の畑の真ん中に多腕広げてさく大きな金木犀。金木犀というと生垣の木、というイメージが強かったのですが、その大きな金木犀は剪定などされることなく本来の形のまま大きくなったのでしょう。豪華絢爛に咲き乱れるオレンジ色の花の集合体は、周囲にある黄金色の収穫間際の稲に負けぬほど輝きを放っていた。そんな二つの金木犀のことを思い出して描いた、今日の金木犀の絵。

それぞれ輝く秋の色

木ってほんとうにそれぞれ個性的な形をしている。「わたしをどうぞ!」と素直に多腕を広げる桜や、すっとアンテナを立てるように天に伸びて、小さな枝にたくさんの葉っぱをつける銀杏。ぐるぐると螺旋を描きながら伸びていく梅の木に、ドラゴンを感じさせる松の木。いろんな木のことを改めて考えてみると、思わず共感してしまう木に出会う。きっと、それはこの地に生きるわたしの姿を表してくれているのだろう。

木の枝振り、形にはその木らしい個性がある
乾くとフワッと香りが漂ってくるようで、より金木犀感が増す。香りには熱の要素も欠かせない。



後半はフォルメンです。
今日は円をかいたらガイド線をつけずに二つのモチーフ。

心なしか、金木犀の香りがする、今日のかたちでした。

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