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ひたむきさに寄り添ってあげよう

夏の立つがゆえなり
-暦便覧こよみべんらん-

春が冷たい大地を突き破り陽気で満たすという大役を終えて、夏が立ち上がってきました。陽の光が一年でもっとも強く「光の夏」とも呼ばれる立夏。穏やかで明るい初夏の光を受けて、野山や草木は日毎に深みを増し、その間を薫風がさわやかに吹き抜けていきます。

初夏の日差しを受けた新緑の姿からは、明るいものを信じて素直に成長しようとする子どものようなひたむきさを感じます。

今の時期、もし怒りや焦りを感じるときは、発散しようとする春の力の名残が出口を探しているとき。
新緑の木々の下でしばらく静かな時間をとってみましょう。
きっと、ゆっくりゆっくり春の力が夏のひたむきに上に伸びようとする力へと変わり、優しい気持ちが芽生えるのを感じられるでしょう。

あなたがひたむきさを感じるのはどんなときですか?

光に向かって背を伸ばす草木のように。
未来を夢見て成長していく子どもたちのように。
ひたむきに、すくすくと伸びようとする力に今、寄り添ってみましょう。

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