満月の「人日の節句」
今日1月7日は、七草粥を食べる日として知られていますが、人日の節句とも言われています。さらに今日は満月(ウルフムーンですって)というスペシャル感が漂う一日。皆さんのところから、お月様は見えますか?
人を大切にし、ともに一年の幸せと健康を祈る1月7日。
私は今、実家のある長野県の松本に帰省しているのですが、今日は各地で三九郎という行事が行われていました。
朝から地区の子どもたちが各家を訪問して、昨年の正月飾りやだるまなどを集め、それでやぐらのようなものを組んで火をつけます。私が普段住んでいる茨城の地域では「どんと焼き」と言ったりします。全国各地にある行事なのですね。
名前はそれぞれ、地域によっていつやるかに違いはあるけれど、今日、松本のように人日の節句に空高く火が焚かれていたところがあるかもしれませんね。
私は娘が1歳半くらいから、毎月満月の日には白玉団子を作っていたのですが、今日は朝から体調がすぐれず、作ることができなかった。和室でひとり寝ていたら、母と娘が楽しそうに団子を作り、それを柳の枝にさしていた。
なんでしょう。
今までの「私にとってのお母さん」的な役割を母が肩代わりしてくれたようで、とてもホッとしているというか、何かから解放されたような清々しい気持ちがあった。そんな昼だった。
山に夕陽が沈もうとする時間、三九郎のやぐらに火が灯された。私は、ひとつ、燃やしたい言葉があり、それが書いたカードをそっと火の中に忍ばせると、スゥッとまっすぐな煙となって上がっていった。
「おでこがあつーい!」と絶叫しながら、生身でさらされすぐ焦げてしまうマシュマロと、アルミホイルで包まれてあまり時間をかけないと火が通らない白玉団子を、交互に火の近くに寄せる娘。とても楽しそうだ。
一緒に喜び合い、帰り道をトボトボと歩く母と娘が、幼い頃の自分と母の姿に重なって、その後ろから照らす夕陽は妙に神秘的に見えた。沈んでいく夕日とともに何かが終わっていった。明日登ってくるお日様は、どんな顔をしているのだろう。
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