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高校生の時に聴いた洋楽③:1977年

 1977年は、高校3年になった年でして、大学受験に直面して、精神的にもかなりキツく、いつもあっぷあっぷしていた時期なんです。でも、プログレのアルバムは買い続けてまして、音楽もそれなりに聴いてました。テレビはあんまり見てなかったと思うのですが、音楽だけが息抜きだったんだと思います。ここに並べた曲も、みんな記憶に残ってますね。あれ、The Runawaysはテレビで見た覚えもあるなあ…(笑) それ以外のこの年のニュースとして印象深いのは、有珠山の噴火と、王貞治の国民栄誉賞くらいで、その他は実はそれほど印象に残っていないのでした。

1977年(昭和52年)の出来事

  • 1月 ロッキード事件丸紅ルート初公判

  • 3月 天王星の環を発見

  • 7月 日本初の気象衛星「ひまわり」打ち上げ

  • 7月 キャンディーズ解散宣言「普通の女の子に戻りたい」が流行語に

  • 8月 北海道の有珠山が噴火

  • 8月 アメリカがボイジャー2号を打ち上げ

  • 9月 王貞治に最初の国民栄誉賞授与

  • 9月 ダッカ日航ハイジャック事件

  • 12月 リニアモーターカー世界初の浮上走行に成功

  • 12月 喜劇王チャールズ・チャップリン死去


1977年の洋楽ヒットソング

Hotel California / Eagles

世界的に見て、この年の一番のヒットはこれでしょうね。75年のOne Of These Nightsの頃は、まだちょっと泥臭いイメージが残ってたのですが、ここに至ってものすごく洗練されたんですよね。

How Deep is Your Love?(邦題:愛はきらめきの中に) / Bee Gees

この頃のビージーズはまだディスコブームには乗ってないのですが、それでもこういうヒット出していたのですよね。この曲もよく聴いたなあ〜。

Sir Duke(邦題:愛するデューク) / Stevie Wonder

スティービー・ワンダーは前年の76年に、あの名盤 Key Of Life を発表して、もうスーパースター状態でしたね。この曲はアルバムからのシングルカット第二弾で、日本でも大ヒットしましたね。

Mull Of Kintyre(邦題:夢の旅人) / Paul McCartney & Wings

この曲はイギリスでとんでもなくヒットしてると言われて、話題になっていたのですが、こちらではそれほどのヒットにはならなかったと思います。わたしも、この曲よりは、同じ年に流行った Maybe I’m Amazed の方が好きでしたねえ。アメリカでも同様だったようで、イギリス人だけに訴える何かがあったのでしょうねぇ。実際、ビートルズ時代を含めたポールの曲の中で、イギリスで一番売れたのはこの曲なんですからね。ちなみに、この年、ジョージ・ハリスンもアルバム(33 1/3)をリリース、シングルもそれなりに出していたのですが、ほとんど記憶がないのです。ジョージはこの頃からヒットに恵まれない感じになってしまうのですね。

We Are The Champions(邦題:伝説のチャンピオン) / Queen

今思うと、こうやって全然違うパターンの曲をヒットさせるというのが、このバンドの凄さなのですが、当時は相変わらず、注目してないのですよね。この頃はホント買うレコードはプログレかフュージョンばっかりで、クイーンのアルバムは相変わらず全く聴いていなかったのでした。すいません。すいません。

You Light Up My Life(邦題:恋するデビー) / Debby Boone

この曲は、映画の主題歌で、歌っているのはパット・ブーンの娘というのもちょっと話題になりました。

Knowing Me, Knowing You / Abba

アバのリードシンガーというと、アグネッタの比率のほうが高いと思うんですけどね、わたしはフリーダ大好きなんですよ。フリーダがリードボーカルをとって、そこにアグネッタが高音でハモってくるパターンが一番好きかも。この曲もたまんないです(^^)

God Save The Queen / Sex Pistols

パンクだなんだというよりも、単純にノリが良くていい曲なんですよね。日本でもよく聴きましたが、そんなに大ヒットという感じではなかったと思います。映像見ても、まあ当時はこれくらいでもショッキングだったんですかね。でも、この頃すでにエアロスミスとかいましたし、そっちの方がわたしにはずっとヤバい感じに見えてたんですがね。

Sky High / Jigsaw

この曲、75年にリリースされてたのですが、この年プロレスラーのミル・マスカラスが入場ソングに使ったことで突然の大ヒットになりました。とにかく凄まじいヒットで、日本だけで120万枚も売れたのだとか。

Cherry Bomb(邦題:チェーリー・ボンブ) / The Runnaways

この年来日して、確かNHKにも出たんですよね。ボーカルの女性が下着姿というのがトレードマークで、当時「こんなの放送していいのか」みたいな話題になったのを覚えてます(^^;)。ところで、この邦題なんですけど、原題は爆弾の意味の Bomb ですから、正しい発音は「ボム」のはずですよね。曲を聴いてもそう発音してると思います。これを「ボンブ」としてしまうのは、レコード会社の担当者が英語の発音を知らなかったのか、知ってても敢えてこうしたのか、どっちなんでしょうね(笑)ちなみに、この曲の作者であるギタリストのジョーン・ジェットは、1981年にソロで  I Love Rock'N Roll のヒットを飛ばしました。

Gonna Fly Now(Theme From Rocky)(邦題:ロッキー) / Bill Conti

わたしの同級生に、この映画を50回以上映画館で見たという男がおりまして、まあ男を熱くさせる映画だったのですよね。このテーマソングもそういう映画にぴったりの曲で、当時はそこら中でかかってました。今でもテレビのBGMなんかによく使われてますよね。

 この年の洋楽ヒットを眺めると、なんかこれまで以上に意訳した邦題がついてるような気がするんですよね。前年のビューティフル・サンデーの大ヒットを受けて、「日本でも洋楽売れるんだから、印象的なタイトル付けない?」みたいなノリで日本のレコード会社が頑張ったんでしょうか(笑)

 一方この年の邦楽は、ピンクレディー一色だった年ですね。年間ベスト10に、なんと4曲(渚のシンドバッド、ウォンテッド、カルメン'77、S・O・S)もランクインさせる程の大ヒットでした。ピンクレディーの曲って、ちょっとそれまでの歌謡曲とちがって、かなりロックっぽいアレンジだったと思うんですよね。だからわたしは案外好きでしたよ、ウォンテッドとか(^^) 演歌系は、都はるみ、石川さゆりに小林旭あたりはそれなりに頑張っているのですが、やはりだんだんと勢いが落ちてる感じは否めません。新人では、この年狩人がデビューしてけっこうヒットしてるのですが、彼らは演歌系なんでしょうかw? 76年にニューミュージック系ミュージシャンがだいぶ売れ出してきたのですが、この年は、森田公一とトップギャラン(この人をニューミュージックと言って良いのかはやや?ですが…)の他目立つのは、イルカ、河島英五あたりで、ちょっと前年の勢いは陰った感じでしょうか。一方、ロック系からは、元フラワートラベリンバンド、ジョー山中の「人間の証明」とかがヒットしてますし、Charもちょっと歌謡曲っぽいけど「気絶するほど悩ましい」がヒットしてるんですよね。日本の普通の人たちもかなりそういう音楽になれてきたというか、そんな感じがしますね。

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