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1886年の洋楽ヒットソング

 歴史的に、日本での「バブル景気」がはじまったのが、この年とされています。わたしの勤めていた会社は、バブル景気に全く関係なく不景気を極めていたりしたので、この頃からなんかすごく時代に置いてかれた感が強かったんですよ(笑) でも、実はこの頃からヒットチャートに上がる曲に、「どこが良いのかよくわからない」ものがちょっとずつ増えてきていて、いよいよわたしも世の最先端から置いていかれはじめた頃ではなかったかと思うのです。


1986年(昭和61年)の出来事

  • 1月 スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故 乗組員全員死亡

  • 2月 フィリピンのマルコス大統領が国外脱出 アキノ大統領が就任

  • 2月 76年ぶりにハレー彗星が近日点通過

  • 4月 チェルノブイリ原子力発電所事故

  • 4月 男女雇用機会均等法施行

  • 4月 アイドルの岡田有希子が飛び降り自殺

  • 6月 FIFAワールドカップメキシコ大会でアルゼンチンが優勝(マラドーナの神の手)

  • 6月 上野動物園でパンダのトントン誕生 国内初の繁殖成功

  • 12月 ビートたけしが講談社編集部に軍団と乱入し逮捕「フライデー襲撃事件」


1986年の洋楽ヒット曲

That's What Friends Are For(邦題:愛のハーモニー) / Dionne & Friends

エルトン・ジョンと、スティービー・ワンダーも参加しているこの曲は、アメリカのエイズ研究財団へのチャリティーソングなんですよね。フレディ・マーキュリーが亡くなる5年も前の出来事です。

How Will I Know(邦題:恋は手さぐり) / Whitney Houston

The Greatest Love of All / Whitney Houston

Live To Tell / Madonna

Papa Don’t Preach / Madonna

そして、前年にあっという間にトップスターに上り詰めた2人、ホイットニー・ヒューストンとマドンナはこの年も快調にヒットを飛ばしています。

Say You, Say Me / Lionel Richie

これは、ホワイトナイツ/白夜という映画のテーマソングですね。この年「も」かもしれないのですが、映画のテーマソングとして大ヒットした曲が結構他にもありますね。

Take My Breath Away / Berlin

こちらは、ご存じ映画トップガンのテーマソング。それにしてもこの年の映画の続編が、同じキャストで2022年に来るってのもすごいことですね。

Burning Heart / Survivor

こちらもご存じ、ロッキーIVのテーマソングですね。まだソ連が存在して、冷戦が続いていた時期のまあ、典型的な映画ですね。

Glory of Love / Peter Cetera

これは映画ベストキッドのテーマソング。シカゴのAOR路線を牽引したリードヴォーカルの彼ですが、最初彼は別の映画のテーマソングを依頼され、それをソロとしてリリースすることをシカゴの他のメンバーに反対され、結局シカゴを脱退することになったのだそうです。

Final Countdown / Europe

スウェーデンのバンドEuropeのヒット曲。同名の映画があるんですが、そのテーマソングでは無いんですね。

Addicted to Love(邦題:恋におぼれて) / Robert Palmer

この頃、こういう「大人のロック」みたいなイメージをアピールした曲もかなり売れてましたね。この曲もそんな曲のひとつ。

West End Girls / Pet Shop Boys

突如現れた新人が全米、全英同時1位獲得したんですよね。日本でも大ヒットしましたね。

Alive and Kicking / Simple Minds

スコットランド出身の彼らですが、なんかまだこういうちょっと影のある曲もけっこうヒットしてたんですよね。U2なんかと共通する何かがありましたよね。

Invisible Touch / Genesis

そして何とジェネシス最初で最後の全米No.1ソング。ちょっと前からのフィル・コリンズの勢いがそのままジェネシスにも乗り移った感じではありますが、これはきっちりとジェネシスの曲なんですね。

Sledgehammer / Peter Gabriel

今度はピーター・ガブリエル唯一の全米No.1ソング。古巣ジェネシスが全米No.1になった翌週にNo.1となって、ジェネシスとその昔のメンバーのビルボードNo.1リレーとなったわけです。昔を知ってるわたしには、とにかくあらゆることが信じられませんでしたね(笑)

Amanda / Boston

出ました。永遠の金太郎飴バンドボストン(笑) 久々の大ヒットはバラードでした。1stを高校生の時、2ndを大学生の時、そしてこの曲を含む3rdを聞いたときはもう結婚していたという、なんか人生の節目にボストンみたいな感じになっていて、なかなか思い出深いバンドなのですが、まあそれだけ完成された音楽だったということなんでしょう。ただ、この後も金太郎飴続けた結果、さすがに1994年の4thの時はもうそんなに売れなくなってしまったのですが…。

Kiss / Prince & The Revolution

そしてプリンスの大ヒット曲。当時わたしは、どうしてもこの曲の何が良いのか、全く理解できなかったのです。当時は単に「プリンスは苦手」と思ってたわけですが、今考えるに、この頃からヒットソングの中にわたしが全く理解出来ないものが徐々に増えてきたと言うことだったのだと思うのですよね。

Rock Me Amadeus / Falco

この曲も、リフはいいとして、このラップっぽい歌が理解出来なかったわけでして、だんだんとこういう曲がヒットチャートに増えてきたということなんですね。

Walk This Way / Run DMC & Aerosmith

ラップといえば、この年この曲の大ヒットもありましたね。当時オワコン扱いされていたエアロスミスが一気に息を吹き返すきっかけになった曲として有名ですが、やはりラップ部分について、わたしはもうついて行けなかったということなんです。

 この年の邦楽で目立ったのは、サザンオールスターズではなく、KUWATA BANDですね。ちょうど原由子さんが産休に入って活動を休止したサザンオールスターズのかわりに、桑田佳祐が結成したバンドで、年間ベストテンの20位内に3曲(4位BAN BAN BAN、8位スキップ・ビート、15位MERRY X'MAS IN SUMMER)も送り込むという大ヒット。やっぱりこの人は別格にすごいですね。その他TUBEのシーズン・イン・ザ・サンが流行ったのもこの年でした。その他は、石井明美(CHA-CHA-CHA)、中森明菜(DESIRE -情熱-、ジプシー・クイーン)少年隊(仮面舞踏会)、渡辺美里(My Revolution)、小林明子(恋におちて -Fall in love-)、荻野目洋子(ダンシング・ヒーロー (Eat You Up))などなどで、演歌は唯一小林旭(熱き心に)がヒットしましたが、これは大瀧詠一の曲ですので、それまでの演歌っぽい曲がほとんど無かった年だったのです。


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