見出し画像

セルフエスティーム(自己肯定感)

私たちの幸福感を左右するものの一つに「セルフエスティーム」というものがあります。「自己価値感」「自信」「自己評価」を合わせたような意味です。セルフエスティームが健全であると、ありのままの自分を受け入れて自分に対してポジティブな姿勢を持てます。これは深層心理レベルの意識で、学歴、地位、名声、特別高い能力、経済力などによって評価される表面的なものではありません。 セルフエスティームがしっかりしていると、こういうものがなくても自分の存在を肯定的に受け止められると共に自分の短所も認めて受け止め、健全に成長に向かうこともでます。

セルフエスティームが低いと人生の様々な点でマイナスの影響が出てしまいます。自信がないのでとても傷つきやすく人や社会の目を過度に気にします。自分にネガティブになり「どーせ私なんて、、、」と考えたり、自罰的・自虐的になりやすくなります。自分の気持ちや考えに価値を置くことなく、いつも人に同調したり、どうしたら人に良いと思われるかを基準に発言するのでしだいに心が疲れ、しだいに怒りがたまります。つく必要もないのによく思われようと嘘もつく人もいます。

こういう時にはこういう感情表現をすべき、という考えや相手の態度に合わせて自分の感情を表現するので、自分の感情を抑圧し続け、喜怒哀楽を感じにくくなります。無気力・無関心になったり、自分は何が好きで何が嫌いか何をしたいのかわからなくなります。二次障害としてうつ病になったり、自分を無してしまいます。これが進むと、解離といって、自分が自分でないような感覚を持つ人もいます。

自分にしている批判的な考えを、回りの人たちにもします。なので、回りの人を心から好ましく思ったり認めることが難しくなります。自分への自信のなさや劣等感はまた、嫉妬や敵対心を起こしやすくします。


「幸せ」になることを求めて、結婚したら幸せになれるんじゃないか、子供を産んだら幸せになるはずだ、ハワイにすんだら幸せなんじゃないか、家を手に入れたら幸せになるんじゃないか、ステイタスのある仕事や名声を手にいれたら幸せになるんじゃないかと、お金持ちになったら幸せになるんじゃないか、等々、次から次へと外側に答えを求めてゆきます。でも、心にある空しさを埋めることはできません。

セルフエスティームは貴方の幸せと成功を左右する大きな鍵ともなります。時間がかかりますが、継続は力、セルフエスティームの向上を図ってください。心理療法でも扱っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?