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皇の時代の羅針盤 その三十一


月刊プレジデントイーグル
                        Vol.31 1996.05.06
人間心理の戦略を持たぬ
      経営者は会社を潰す?

ゴールデンウィークの時期になると必ず帰省や行楽の車の渋滞の記事が毎日天気予親のように出ます。この時期に出掛ける人は、前々から予定を立て、準備してニュースを見て計面を実行する訳ですが、同じような人が沢山いるからどうしても混むのです。

これは、車だけではなく列車も飛行機も船も同じです。この経験はわたしにもあります。たまの休みに故郷に帰ってゆっくりしたいとか、行楽地に出掛けて楽しみたいとか思うのは当たり前です。

しかし、往復の渋滞や満員の行楽域では、せっかくの休みが疲れに行ったようなものです。時間とお金に余裕があれば、ゆったりとした旅行になるのですが、なかなかできないものです。

これをうまく乗り越えるには、日にちをずらした行動をすることです。二日前後早く出掛けるのがこつです。帰りは、そのときによって早くしたり遅くすればよいのです。

人生もビジネスも早すぎず遅すぎずが肝心です。なかには、この時期に目一杯稼いでいる人もいます。このように、その時その時一喜一憂するのではなく、一年を通して針面を立てることが必要です。

それには、過去のデータが必要です。そのデータに基づいて計画を立てれば、人物金を有効に使えるのではないでしょうか。

今回のテーマは、ある意味では人についてのデータが必要になるかと思われます。目的と価値観が同じで最後まで貫き通せる人材が何人集められるかが、企業を大きくできるかということになります。

<友は要らぬ、持つは死を共にできる勇士を持て>


人間の善し悪しを見るには、その人の考え方と友達を見ればあらかた分かります。類は類を呼ぶと申しますが、これは本当です。どんなに自分を?しても分かってしまうと言いましたが、必ずどこかにその本性が現れるのです。

誰とでも付き合うことは良いことなのですが、相手を選ばなければ成らないときもあります。友とは人廉(ひとかど)でもあり敵でもあります。それは、バランスが取れているときは良いのですが何かの弾みでバランスが崩れたときには最大の敵に早変わりしてしまいます。

なぜなら自分を良く知っているからです。ですから自分と共に生き、共に死ねる勇士が必要なのです。この勇士を選ぶのに先程の事を考慮して付き合う相手を選ぶ事が必要です。

勇士とは、常に自己を向上させ偽りなく世のため人のためになることを考え実行している人です。首い換えれば求道者でもあります。凡人は自己の身を案じ、偉人は国を案じますが求道者は国も人も案じるのです。

その時、偉業を成し遂げるために多くの勇士が必要なのです。目的を達成するためには、生か死なのです。つまり命を懸けてやれる人が勇士です。この勇士が十人いれば世界をも動かすことができるのです。

釈迦、孔子、キリストの弟子は十人から十三人です。この弟子は勇士にほかならないでしょう。人数にしてにれば僅かですが絶対的真理と教えとをもってすればものすごいことができることを知って戴きたいのです。

なぜそれだけのことができたか考えてみましよう。それは、それに相当するだけの保証があったのです。自分自身への救済保証であり悟りの保証があったのでしょう。また、絶対的真理を広めるという使命を感じていたのかも知れません。

結果的には、その教えは現在も残っているということです。

政治においても、企業においても同じことです。松下村塾の門弟や勤王の志士たちも、勇士です。日立も、トヨタも、松下も、本田も皆勇士がいたのです。

色々な分野で勇士が活躍して来たことが分かることと思います。祖師や偉人や賢人に成ることが目的ではありません。そのような生き方をできる自分でありまた仲間を持つことなのです。

自分も仲面も勇士であれば<事業や企業を大きく発展させることが可能になるのではないでしょうか。

道を極めそれを教えその弟子がまた道を極め弟子を持つようになれば素晴らしいことです。多くの企業家はこれをやって来たのです。

今回は勇士となる友について考えて来ました。価値が同じで発想が多種多様な仲間が集まって一つのことに打ち込めば、世界をも動かすほどのものができるというものです。

そのためには、まず自分が道を極めることです。それには良き友、良き師に付いて学ぶことです。下らぬ友であれば持つことはないのです。かえって自分を下げてしまいます

仲間とは、いかなることが起きても守り抜くことが必要です。ちょっとした事ぐらいで人を明断して本当の友を無くしてしまう人がいますが、よくよく考えてみることが必要です。

それが分からぬようならそれまでの自分なのです。大きな心と人を見る目があればそのようなことは無いでしょうが、取り巻きが自分の言うことを聞くだけの状態ですと間違いやすいのです。もしお山の大将に成っていたら自分の回りの友の友を見るべきです。

追記1


ラポールには、ハイパーラポールとネガティブラポールがある。
臨場感空間を共有すると、ラポールが生まれる。そしてそのリーダーには、特別にハイパーラポールという現象が起こる。
しかし、バランスが崩れるとネガティブラポールとなる。

ラポールを継続させるには、生命共振作用が必要である。
生命共振作用は生命共鳴と同等ともいえる。
その情報は、生命現象地場とも考えられる。

それは、次元を超越した者だけが手にすることが出来る。
次元を上げるには、抽象度を引き上げることであり、生命現象地場をも
引き上げることなのです。

追記2

昭和の初期、戦後間もないころの話を思い出したので、備忘録として書き留めます。
昔はオートバイを単車と呼んでいました。
理由はサイドカーが当たり前だったようです、ですから、サイドが
ないから単車となるわけです。

また、オート三輪なるものもありました。これは、オートバイを三輪にして
トラックにしていたんです。
ハンドルはオートバイそのままでした。それから、新たに右ハンドルのステアリングホイールになって、珍しがられていました。

軽自動車みたいなミゼットという三輪車もありましたね。

360ccの軽自動車は、昭和40年代~自家用車ブームを作ったといえる。
今は、660ccになっているから、馬力は上がっているだろう。

それでも、750ccのバイクより小さいエンジンである。

トヨタには、水平対向エンジンのトヨタ800という面白い
モデルがあった。この車は空冷エンジンだった。
水平対向エンジンはスバルが得意だったと思う。

マツダはロータリーエンジンを開発していた。

ホンダは、CVCCエンジンを開発した。

昭和の51年ころの話です。

追記3

皇の時代の羅針盤から見ると、営業とマーケティングが理解できていない。
だから、ニューロマーケティングやマーケティングジャーニーなどと
言って次から次へと新しそうな表現をしてくるわけです。

いま、AIがブームであるがChatGPTはチャットですから、質問と予測を
AIに計算させると、文章をあっという間に作るので、時間短縮の意味では、
大いに使えるものになりますね。

弱点は過去にあったデータを使う事なので、人間の創作アイデアは作れないという点です。

量子コンピューターになれば、人間的なことにも近づいてくると考えられる。

過去のデータやビジュアルデータの写真からの認証などはAIに向いている。
人間の感、勘などは難しいことになる。

AIに取って代わられる職業はもう人間がしなくてもよいものなのです。
ロボットやってくれる時代です。
ロボットにパワハラやクレーマーは無くなることでしょう。

無人レジになれると、有人レジは鬱陶しいと感じてくるのは何故だろう。


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