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皇の時代の羅針盤 その二十五


月刊プレジデントイーグル

                        Vol.25 1996.04.19
人間心理の戦略を活かす
     経営者は会社を伸ばす!

桜も咲き、春から夏と季節は移り変わる中、毎日が慌ただしく過ぎ去って行くことが年を経るにつれ身に染みて感じるようになります。

何もしないで一生が終わってしまうのではないか。こんな気持ちのときは、表に出て自然の気を充分に感じてみましょう。そして、自然の偉大さ大きさを知ることです。

尺度という言葉がありますが、これは一体何を基準にして決めたのでしょう。ものの長さ、大きさ、体積、質量、時間、空間、これらは物理学的なものです。

しかし、図り切れないものがあります。それは、人の心の大きさです。心に、大きさ、広さ、明るさ、重さがあるならば、そのものを図る基準があるはずです。

よく、あの人は、暗いとか大きいとか表現します。それは何を基準にしているのでしょう。わたしは、きっと誰でもその基準を心の中にもっているのだと思います。

そしてその基準は、喜怒哀楽であり慈悲慈愛の心ではないかと思います。自然が織り成す造形と四季折々の景色は人に喜びと感動を与えます。これらの事柄は、その人の感性によるものです。

わたしたちは人間に生まれたからには、素晴らしい脳と言うものを持っています。この脳を使わなくては何の意味もありません。160億個の細胞を一生かかっても使い切れないのです。

天才でも僅か12~13%しか使っていないのです。我々凡人は7~10%程度しか使っていないのです。この脳を使うのに一番よいのが目標を持つ事です。さらに、やる気と根気と勇気を持って素暗らしい目標を持つことが必要です。それが、今回のテーマです。

《大いなる目標を持てそれは、聖人、偉人を越えるようなものだ》


人生は、一度きりです。この人生で一人でできることと言ったら大したことはできません。与えられたものは、ニ十四時間と寿命だけです。才能や能力については、大きな差は無いと言えます。

であるならば、大きな目標を掲げて生きて行ったほうが良いのではないですか。中には、一代で偉業を成し遂げる人もいますが、殆どは平凡な人生で終わってしまいます。

もし自分の人生が平凡であっても、それを変えようとするならば変えることは可能なのです。

何故ならば、初めから天才や偉人はいないからです。自分にとって必要な事柄を少しずつ達成して行くうちに、その体験から大いなる目標を持つようになり、それに賛同する人が集まり偉大なことができたのです。

中国の古典に、山を切り崩し道を造るのに自分の代でできなくとも、子供の代、孫の代、ひ孫の代にはできるだろうという話がありますが、この位大きい気持ちで取り掛かれば、大体のことはできると思えるようになるのではないですか。

このような話は、日本にも世界にもあることです。
ここで重要なことがあります。それは、分かったと思うことの間違いです。分かっているならばできるはずなのですが、よくよく考えてみると何もできていないのが現状です。

この現状を直視してそこから始めれば良いのです。人間とはいい加減なもので、エゴやプライドがありますから、どうしてもという気になかなか成れません。それは、本当の自分を知らないからです。

世の中には、いろいろな法則があります,

原因と結果の法則、表裏一体、善と悪、まだあると思いますが、これらの法則や考え方について、見る基準や角度が違うと全く違ったものになってしまうということです。

最近世の中の裏についての情報が目に付くようになりました。これは、オープンな社会になったということにとるか、裏も表も無く誰でも裏のことをやるようになったと取るかによって違いが出ます。

さらに、両方を見ることによって判断をするのも良いでしょう。このように何が良くて何が悪いのか分からないような事が多いのです。

例えば、商売でも教育でも取り方によって善にも悪にもなるのです。商売で利益を追求すれば悪と言われ、厳しい教育をすれば洗脳と言われるとしたら、大変なことです。

ですから、本当の意味で物事の善し悪しを考えられるようにならなくてはなりません。

木を見て森を見ずと言います。小さなことに捕らわれていると本当の姿が見えなくなってしまうものです。知識や情報はたくさんあった方が良いと思います。

しかし見楹める力をもたなければ意味がありません。そのためには、実践と努力が必要なのです。実践からくる体験は身をもって知ることですから間違いが良く分かります。

間違いを知ったらそこで直せば良いのです。これが人生の修行です。
大いなる目標は、多くの失敗や間違いを繰り返しながら出来上がって行くものなのです。

それはあたかも、岩が水の流れによって角が取れて行くがごとしです。時間の掛かることなのです。世のため人のためになることを考えて、高き低きの立場から事にあたれば、いかなることも成就できるものであると言えます。

すばらしい先人たちも皆同じ気持ちでいたに違いありません。言い換えれば、大いなる信念をもつことでしょう。

追記1

行司の心得を思い出した。
天知る地知る、我も知る。
これは、自我を捨て公明正大に判断すという
事ではないかと思う。

追記2

平常心を作ることが人生を楽にする。
留まっていないこと知れば、動きの中に静が生じる。
水の不思議を考えると、宇宙の不思議も意味のあるものと
理解できるだろう。

追記3

自由とは、ルールを必要としない自立した社会でなくてはならない。
パワハラ、セクハラなどなどは、ないのが普通にならなくてはいけない。
歩行者の身勝手や自転車のルール違反、モラルのない社会では、
真の自由は得られないだろう。
地球が浄化を起こし始めています、人間も浄化が必要という事です。

追記4

世界地図で本当の国の大きさがわかるサイトがあったのでリンクを貼ります。

色んな所へドラッグしてみると思わぬ発見がある。
ヨーロッパと比べたり、アメリカ大陸と比べたり、
南米大陸と比べたりと移動すると、赤道近くになると
縮まり、極点に向かうと広がる。
という事は、ロシアはどうなるでしょう。

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