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マネジメント~霞が関上司からの学び~

これまで4人の直属上司と仕事をしてきました。4人から見習いたいところ・反面教師にしたいことなど、将来自分がマネジメントをすることがあればこうしようと思ったことをまとめてみます。


・朝はさわやかに目を見て挨拶

 言うまでもない当たり前のことと思っていましたが、そうではなかったです。始業時間ギリギリに来て(なんなら数分とか微妙に遅れる)、さすがに無言ではないけど、テンション低い小さい声であいさつ、時にため息をつかれたりするとこちらのテンションも下がります。時間に余裕を持って仕事をはじめ、顔を見てひとりひとりと挨拶という新人の時に言われるようなことが、毎日の積み重ねとなると意外と大事だということがやっていない人を見てよくわかりました。目を見てというのもポイントでできれば「〇〇さん、おはよう」みたいなのがベストですね。それだけで受け入れられているような感じがするのでこれはマネジメントをするかどうかにかかわらず、1人の人間として職場でも家庭でも気を付けています。


・まずは自分たちのビジョンを語り、ミッションを説明

 最初に一番びっくりしたかもしれないこと、上司からの説明が一切ないこと。私に対してだけではなく他の人に対してもそうなので、霞が関では一般的なのか?会社では転職者や異動者が来た時には、まず部長や直属のマネージャーと面談があって、会社と所属部署のミッション・自分に期待されていることなどを説明されて、その後で前任者から業務の具体的な引継ぎがあるという感じでした。

未だに明文化されたミッションを見たことが無いので、そもそも設定されていない気すらしています。それぞれの担当分野があってその範疇っぽい業務が来たら、その部署が引き受けるみたいな感じです。したがって、日々「これはうちの業務じゃない」「うちでもないよ」みたいな不毛なやりとりが延々続けられています。そんな調子で前任者からのみ引継ぎを受け前任者の理解ややり方を説明されるので、それば本当に正しいのかもわかりません。自分たちはどこに向かっていてだから何をしなければならないのか、何を期待しているのかを説明し、定期的に1on1などでフォローしていく時間をとることが必要だなと感じています。企業出向者からは1on1をやってほしいという要望が出ているようですが、そもそもそのようなプライベートスペースや気軽に使える会議室がありません。


・優先順位付けと、ここぞという時のスピード感

 何かを依頼した時に、相手にとって重要でない場合、全然音沙汰無しということがある一方で、議員が絡むときなどは即レスしてくれます。何回も連絡しているのに返事が無く期限も守られないと「いい加減にして」と思うことも多いです。すみませんといいながらその後も返事なく、とっくに締め切り過ぎて「いつが期限ですか?」とか平気で聞いて来られたりします。そんな状況なので、みんな早めに締め切りを設定して、より締め切りが早められるという悪循環も起きています。一方で、これ絶対間に合わなくない?みたいな状況でも最終的に帳尻合わせて来るので、メリハリがすごいなと感じています。

この能力を使えば、無駄な仕事はやめてしまえばいいのにそれはしないで、片手間にやるので無駄な仕事も残り続けるというところは謎です。目の前のやることが多すぎるので、辞めて本当に大丈夫なのかを確認したり、関係者と合意をとるのが面倒なんでしょうね。


・目的に立ち返る、そして合意できる方法を探る

 日々ロジ回りの仕事ばかりになって目先のやらなければいけないことに集中しがちになると、

「そもそも目的な何だったの?」と聞かれ、「あ、そうだった」

と気づくことがよくありました。目的に立ち返るこれも当たり前なんだけど、忙しい時や流れが悪くなった時ほど忘れてしまうので気を付けたいです。霞が関ですごいなと思うのは、複雑に絡み合った状況を整理するのがめちゃくちゃうまいこと。いろんなおかずを幕の内弁当に詰めてきれいにするのがうまいです。見た目はきれいだけど、本質的には解決されてないとか誰のためにもなってないみたいなことも多いですが、いろんな人がまぁそれならと納得させることはできていたりします。誰か偉い人が怒っているみたいなことがあった時にもガス抜きさせる場所をつくって吐き出させた後に、じゃあどうしていきましょうかという話に移って物事を動かすという場面も何度もありました。会社よりもバックグラウンドや性質が多様な人たちをまとめてものごとを進めていくためには、相手の事情や思いを理解しながらもそこに引きずられることなく、お互いにメリットがあるように当初の目的を達成するさまはとても勉強になりました。



この他に、丸投げしておいてぎりぎりでをする、周りの人がたくさんいる中で相手を否定するような指導をする・健康状態に関わるようなセンシティブな話をする、不機嫌さを前面に出すので部下は相談しにくい雰囲気になる、ひどい時は忙しいからそんな話を聞いてる暇ないというような言い方をする、部下の業務内容や業務量を把握していない、そもそも部下に興味がない・・・などなど違和感を感じることもたくさんあってこれまで経験してこなかったことも多いので、まじか~と思いつつ自分が将来こうならないようにしようと思えるので貴重な経験といえるかもしれません。他の人の話を聞いてみても、パワハラ研修の事例でそのまま使えそうなパターンも結構あります。

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