あなたはいい目をしている。
物心がついた頃から私は目がコンプレックスでした。
ガッツリ一重で、思春期に入れば心の不安定さから目つきまで悪くなり、写真を見ては悲しくなっていました。
母も何度かアイプチを私に試したようですが、癖がつかず…。
(私自身はアイプチされていたことすら覚えてない)
そんな日々を過ごす中、何かの授業で、親から付けてもらった名前の由来を聞いてきましょうと宿題を出され、両親に聞きました。
「本当は、美穂とつける予定だったけど、生まれてきた瞬間、あまりにも目が輝いていて見えたので、瞳と名付けた。」と。
そっか、目が輝いてたんだとなんだか嬉しかったことを覚えています。
時には、仁美が良かったと言った時期もあり、傷つけちゃったな…と反省した日もありました。
そして社会人になり、少し化粧を覚えた頃。
あなたはいい目をしている。
と他部署の夜勤で来ていたおじいちゃん世代の方から言われた。
私の名前を告げると、いい名前を貰ったねと言われて、思わず涙が出た。
周囲の人は、私が怒られたと思ったらしく心配されたけど、私は嬉しくて泣きました。
21歳で、たくさん人生経験のある方から、いい目をしていると言われて、しかも名前が瞳で、親に感謝をした日でした。
21年で私はそんなに凄いことは経験している自覚はありません。
あるとしたら、ただただ人間関係に悩み、一度は友達と呼べる人が1人になり、高校〜専門学校で新しい友達ができて、笑う日が増えたことくらいしか記憶にない。
どんな風に、見えたのか聞けば良かったな。
ご存命であれば90歳前後のはず。
今では自慢の目で、左目は二重になり、右目だけちょっといじれば二重になります。
このほかにも、目にまつわる嬉しいことを言われましたが、書くと恥ずかしいので控えておきます。
今ではコンプレックスも克服し、自分の目が大好きです。自信を持って、私の名前を言いたい。
*写真は、我が家のトイプーです。
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