今週の経済指標
★9/23(月)製造業購買管理者指数、サービス業購買部協会景気指数の発表。
<製造業購買管理者指数>
結果:47.0
予想:48.6
前回:47.9
予想、前回値ともに下回り、景気縮小を示す50よりも下となり、
製造業の見通しとしては景気はイマイチですね。
<サービス業購買担当者景気指数>
結果:55.4
予想:55.3
前回:55.7
前回値は下回るも予想よりやや上、景気拡大の50をも上回りました。
サービス業と製造業で明暗分かれています。
★9/24(火)消費者信頼感指数の発表。
<消費者信頼感指数>
結果:98.7
予想:103.9
前回:105.6
予想値、前回値ともに大きく下回りました。
サービス業の購買担当はまだ景気悪いとはなっていないみたいですが、
個人消費で見ると少し鈍化傾向にあるか。
今後も個人消費がどういう傾向になっていくのか、ウォッチが必要です。
★9/25(水)建築許可件数、新築住宅販売戸数の発表。
<建築許可件数>
結果:1.470M
予想:1.475M
前回:1,406M
予想は下回るも、前回より上昇。
建築許可件数は、新たに建てる建物の政府より許可された件数で、
住宅販売件数の先行指標になります。
<新築住宅販売戸数>
結果:716K
予想:699K
前回:751K
先月よりは下がるも、予想値は越えてきました。
これは米商務省が発表する先月に販売された新築住宅の販売戸数。住宅市場は景気に影響が出るので、景気の先行指標として重要な指標になります。
中古住宅市場と比べると全住宅市場の1割程度のシェアの新築住宅市場。
日本とは住宅への考え方が大きく違います。
販売戸数は先月から下がったものの、許可件数自体が崩れている訳でもなく、この高金利下においても安定的に推移しているのは米景気の強さを表しているように思いますが、主となる中古住宅市場の動向のウォッチも必要です。
住宅購入はその他の大型家電・家具などの購入に繋がることや、今後の将来の見通しに希望が持てなければ住宅購入に踏み切る事も少なくなるため、販売戸数の増加は多くの人が住宅購入に前向きになり、許可件数の増加は不動産の販売見通しが明るいことがわかります。
★9/26(木)失業保険申請件数(継続&新規)、GDP(全四半期比)の発表。
<失業保険申請件数(新規)>
結果:218K
予想:224K
前回:222K
前回値、予想値ともに下回りました。
<失業保険申請件数(継続)>
結果:1,834K
予想:1,828K
前回:1,821K
前回値、予想値よりともに上昇しました。
継続数はやや増加するも新規の申請は減少し、失業率が微増しつつある状況でも雇用環境の強さが現れたと取れます。
ただ、これは失業保険の受給資格のある労働者の失業が少ないため、とのこと。
つまり、保険の受給資格のない「合法的な就労資格のない労働者の増加による供給増加による失業率の増加」とのことだが、それってもはや米国経済にとってはいいのか悪いのか・・・。
この非合法労働者が多く失業し、失業率の急上昇に伴う景気後退となっても、そもそも非合法な就労者へ税金を使って保険金を支払うことは真っ当な受給資格を持つ労働者からしたら納得のいく話ではない様な気もするんですけど。
<GDP(前四半期比)>
結果:3.0%
予想:3.0%
前回:1.6%
前回値を大きく上回る3.0%の成長率。
失業率が上がってるとはいえ、失業保険も上記の通りでGDPはこの値。
これはほぼソフトランディング確定では?
いよいよ本日27日は自民党総裁選。
日米のトップが変わる2024年の秋~冬。
年末に向けて日米の株価がどうなるか、非常に気になります。
また今夜はFRB注目の個人消費支出(PCE)の発表も。
クレジットカード債務が膨らみつつある米国の個人消費がどうなるのか、
GDPの示す通り堅調に経済は進んでいるのか、要注目です
★今週の株価推移
NASDAQ100:+1.44%
S&P500 :+0.58%
ダウ平均 :+0.07%
今のところ主要指数はそろって上昇。
あまり下がる要因も見当たりませんね。
10月最初の雇用統計でめちゃめちゃ悪い指標が出ると雰囲気悪くなりますが、それはそれでまた大きく利下げすればいいし、とにかく打つ手があるということが今の米国の強さのように思います。
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