「我が名はチンコロ!」
町中の小さな医療機器の組立工場にハレルヤ氏は働いていました。
時に現場で組み立て、時に品質管理、そしてメインは人事担当でした。
新しいパートさんの募集があるとハレルヤ氏が面接し、
採否を決めていました。
社内で彼の眼力は認められていたので、彼は思う存分採用の仕事を
楽しんでいました。
彼の採否の否の人は、根暗な人でした。
でも時には根暗な人も採用したりしていましたから、
そうでもありません。
さて、今回はハレルヤ氏の大親友ジェイから離婚の危機だということで、
取り持ってほしいと相談されました。
一緒にいるといつもケンカになってしまう。
それじゃぁ、家族でBBQでもやろうかと、休みの日に出かけました。
二家族でBBQを楽しんだあと、ハレルヤ氏夫婦、
ジェイ夫婦とジェイの次男サブ(7歳)の5人でまったりとしていました。
ジェイの長男とハレルヤ氏の長男は、近くの河原で水遊び、
ずぶ濡れの大はしゃぎ。
いろいろ話しているうちにジェイの奥さんが語り出しました。
もう夫婦仲は最悪で、旦那が家に帰ってくると文句が言いたくなって、
つい言ってしまう。
売り言葉に買い言葉、お互いの皮肉りあいが、エスカレートしていき、
ほとんど毎晩のように罵り合うようになってしまったのだそうです。
もう、お終い状態
正直夫婦ともども疲れた…。
どうしようもないね。
ハレルヤ氏は、次男サブに聞いた。
サブはさ、この世で最も偉大で史上最強の名前って知ってる?
サブ 「知らない」
ハレルヤ 「知りたい?」
サブ 「うん、知りたい!」
レルヤ 「チンコロって言うんだ。」
サブ 「 … 」
今日から、サブはチンコロだ。君にチンコロの称号を授けよう。
ジェイの奥さんも喜んでる。
「サブは、これからチンコロだって!よかったね」
ハレルヤ「サブ、今度父ちゃんと母ちゃんがケンカを始めたら、
こう言うんだ。」
「我が名はチンコロ!
父ちゃんも、 母ちゃんもオレのいうことを聞け!
今すぐケンカをやめろ! チンコロの命令は絶対だ!
今すぐケンカをやめろ!」
ジェイ夫婦も苦笑、参ったなサブがチンコロになっちゃうのかぁ?
(笑)(笑)
そのBBQの日から数週間たったある日、ジェイがハレルヤ氏に会いに来た。
ジェイ 「参った!チンコロ登場したよ」
この前、うちに帰ったら、
洗濯物がどうのとヨメさんに言われたのがきっかけで、
返事が悪いだの、連絡が遅いだのいろいろ言われているうちに
言い争いになって
…
久々の大ゲンカになった。
そうしたら、チンコロが出てきた。
サブ「我が名はチンコロ、オレ様の言うことを聞け!
今すぐケンカをやめろ!我が名はチンコロ!ケンカをやめろ!」
その瞬間夫婦のケンカは止んだ…。
二人は止まったまま、お互い目を合わせていたら涙があふれてきた。
参ったよ、子どもにまで心配かけて、ごめんなごめんなごめんな…。
チンコロが離婚の危機を救ったのだ。
その後サブは、チンコロという名前が気に入ったのか、
ゲームのハンドルネームに入れたところ、その名前は使えませんと、
断られた。
重ね重ねチンコロおそるべし。
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