心房細動の治療はPFAフィールズアブレーション

 脳梗塞の原因は動脈硬化により血管内のプラークが血栓となって脳内の血管を詰まらせると思っている方は多いだろう。かくいう私もその一人であった。しかし、脳梗塞の原因はそれだけではない。心房細動により発症する
ケースもある。それどころか重症となる脳梗塞の原因は心房細動によるケースの方が多いようである。

 具体的な例をあげるなら、小渕恵三首相、長嶋茂雄巨人軍監督、日本サッカーのオシム監督の脳梗塞の原因は心房細動が原因であった。
現在日本には100万人の心房細動の患者がいると言われている。つまり、10人に1人の割合で心房細動という訳である。

 心房細動の原因は心臓の神経の異常である。神経の異常が心臓を痙攣させその痙攣により血栓が発生する。その血栓が脳に飛んで脳血栓となる。重症化しやすいのは発生する血栓が大きくなる傾向があるからである。

 予防としてはカテーテルにより痙攣を発症する箇所に電源を置き体外にもう一つの電源をつけ電源を流し痙攣する筋肉を焼いて死滅させて痙攣を防ぐという訳である。しかし、この方法は他の臓器への悪影響があるので上手くいかないケースもあった。
 
 しかし、の年の5月から新しい術式が保険適用となったPFAフィールズアブレーションである。これはカテーテルにより2つの電極を患部に送り電極間にパルス状の電圧をかけることにより患部の筋肉を死滅させる。
 従来よりも成功率が大幅にアップするようである。

 心房細動の検査は心電図により判断されるので機会があれば医師による検査を受けた方がよいと思う。
 また、以前カテーテルによる治療を行ったが不調に終わった方は改めてPFAフィールズアブレーションによる施術を相談してみてはいかがだろうか。


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