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【対話が平和をつくる】

こんにちは。
最近授業で「p4c」という対話を使った教育の方法を知り、これはまさに私たちに必要なのでは…?と思ったので、ご紹介します。


◇p4cとは

p4cは「philosophy for children」の略で、対話を通して哲学的に問い詰めていく子どものための哲学のこと。

円座になり疑問を出し合い、その中から一つ問いを選びみんなで考えるというシンプルな手法ですが、
「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」
「友達って必要?」
「自分の命は誰のため?大切な人のため?自分のため?」

など大人でも簡単に答えが出せないような問いをみんなで考えます。

本当に子どもがこんなこと考えられるのだろうか。と正直最初は思いましたが、実践例を見るとすごく深い議論になることも少なくないようです。
同じ話題に関して自分の視点+他の人の意見も聞くことで、より多くの人が納得するような答えが出せるようになるということには、強く賛同できます。

しかしここでの困難は「みんなの前で自分の意見を言うこと」ですよね。
意見を持ってない人もいれば、なんとなくあるけど言語化できるか不安など様々な理由で話し合いの場の発言は少なくなります。

ここで重要なのが「知的安全性(セーフティ)」。つまり自分の意見をここで言っても大丈夫だという安心感があるか、ということだそうです。

話し合いの輪が大きくなったり、知らない人が増えると、発言時の安心感は低く感じられるようになります。こうした時はどうしたら安心感を持って発言できるようになるかを最初にグループで話し合うことから始めるそうです。

他にも対話を深めるツールとして「WRAITEC」というものがあり、誰かの意見に対して
「それってどういうこと?」「それって本当?」と問いかけていくことで、特別な技術がなくても、議論が深まっていく過程を楽しむことができます。

以上「p4cの授業デザイン」という豊田光世さんの本を参考に書きましたが、インターネットの検索でも色々な情報がでてくるので是非調べてみてください!
p4c in schools KANSAI - JAPAN (p4c-japan.com)

◇私が考える「対話が生み出すもの」

私がこの教育に感動したのは、実体験で相手を知るということが本当に大切だと思った経験があるからです。
留学したり、様々なコミュニティに赴く前の私は、もっと偏見であふれていました。ニュースやSNS、周りの意見に強く影響されて、そういった情報で構成されたレンズを通して見た社会を生きていました。

その生き方でも特に不自由はないけど、ふと留学先で差別される側の気持ちを体感したことがありました。
その時に無意識にでも特定の人種や団体を差別していた自分は、視野を狭くしていたのだなと気づいて、逆に世代も性別も人種も規定しないでお互いを受け入れて生きていけたらもっと憎しみや争いもなくなるし、なによりも違う何かとの交流には「純粋なワクワク」があることに気づきました。

その後にも今まで偏見を持っていたコミュニティに行くことで、面白い発見が得られたり、自分にはその人や集団が合わなくても、これを一視点として受け入れることができるようになりました。

そして今は紛争が人種間・民族間で起きることなら、人々が適切な話し合いと相互理解の方法を考えられるようになることでこの問題を少しでも緩和できないだろうか、そう考えています。

こういった問題の解決はもちろんそんなに簡単にはいきませんが、少しずつこの対話が持つ力と純粋な楽しさを広めていくことは、無意味ではないと思います。
また自分の意見の認識や視点の広がりは人生を豊かにするという自分なりの確信があるので、難しい問題の解決というよりもこの知的なワクワク感を感じてほしいです。

◇対話のワクワクを広める活動

こういった背景もあり、7月14日にはオンラインで同世代交流イベントを開催しようと思っています。

対象は20代、沖縄戦やの沖縄の米軍基地問題について紹介し、こういった問題を切り口にそれぞれの気になるトピックを挙げて、それについて他の人はどう思うんだろう?と聞いてみることができます。

集まるのがバックグラウンドがバラバラな同世代だからこそ、普段聞けない考えを知ることができます。

QRコードから参加受付しています~!

Peace&Democracyフォーラムについては、右下のQRからインターン先のNoteにて見られます。

◇まとめ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
少しでも対話の楽しさを共有できていたら嬉しいです。

私は小学校の時、心が温かくなれる道徳の授業がすごく好きでした。
小学校・中学校教育の過程では道徳の授業があるのに、大人になるにつれてどんどんこれを意識する機会が無くなってきます。
しかし世の中を動かす力を持つ大人こそ、道徳心を維持する努力をする必要があると思います。

そしてこれを忙しく心ににゆとりのない人にはどう受け入れてもらえるか。ここで「ワクワク」が大切になってくると考えています。
私が小学校の道徳で感じていた、ワクワクし人生を豊かになっていく感覚を「大人の道徳」に取り入れられれば忙しい中でもしんどくならずに継続できるかもしれません。
これからも色々な人に意見を聞きながら「大人の道徳」を模索していく予定です。

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