贖罪
高校は進学校に行った。
自宅からは少し遠かったけど、
学校の風土も良くて、友人もみんないい子ばかりだった。
高校1年の時のクラスの仲良しメンバーがいた。3年になっても、お泊まり会なんて開催して、この時間がずっと続いてほしいと思うぐらい、
楽しい時間だった。
でも
そのグループの子の彼氏ともともと私も仲が良かったが、課外活動がきっかけで親密になった。
そして、私とその彼は一線を超えた。
仲良しの子の彼氏とわかっていて。
彼はとても頭が良かった。
リーダーシップがあって、ユーモアもある高身長。
彼のいいところはたくさんあったけど、
今思えばどこに惹かれていたのか、思い出せない。
でも一つだけ言えるのは、
禁断の恋のスリルを楽しんでいたのは確かだ。
彼は頭が良かったので、私の性格もよく理解していた。だから、私も素でいられたし、受験勉強の傍らいつも彼のことが頭にあった。
後に、私と彼の仲は、彼女にバレた。
彼が何かのきっかけで白状してしまったらしい。
それから、その子に会う機会があった。
もちろん私は彼女に平謝りしたし、本当に反省した。彼女は表面上は許してくれたが、
それ以来、仲良しグループから私は外された。
一生物の友達を、私の単なる好奇心によって失った。
だから私には、高校時代の親友と呼べるひとはいない。
こういった経験は、中学生の時にもあった。
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