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初恋

中学3年になって、恋をした。

同じクラスの男子でバドミントン部のエース。

彼は私に馴々しく接してきた。
当時の私は、それが嬉しくて、気がついたら彼を目で追っていた。

彼には彼女がいた。
背の高い美人で、頭も良い女子だった。
比べて私は、特に目立つわけでもなく、
かといって地味でもない、
いわば普通の女子。

その彼女から、彼を奪ったりできるはずがなかったのに。

3年の冬、男友達の家で彼とキスをした。
男友達のいない隙を見て、彼は慣れたモンだとばかりに。
それが私の初キスだった。

それから私は彼に夢中になった。

彼もまた、私に好意を寄せていた。

私は彼女とはお別れしてくれるとばかり期待していた。
しかしいつものように2人は、仲良く下校する姿があった。
私も彼に別れてほしいなど要求はしなかった。
彼からの連絡がなくなるのが怖かったから。




それでもいいと思った。

彼女に対する罪悪感などは全くなかった。

この関係は、彼と別々の高校になってからも続いた。
私と彼は、街中で待ち合わせしてお茶したり、
お互いの好意を確かめあったりした。

ある日、その彼もまた彼女に浮気していると白状したらしい。

私はそれを聞いて、身を引いた。
引くのが遅すぎたが、ここでやっと彼に対する呪縛が解けた。

私は高校で、しばらく彼氏は作らず、
セフレとの付き合いばかりしていた。
その頃、クラスで仲良くなった女の子とよく遊ぶようになった。

その彼女の影響で、喫煙を始めた。
夜遊びもするようになった。

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