"竹"=サステナブル?
私は京都大学で森林科学を専攻しています。
趣味はエシカルストアを物色すること!
そんな私がエシカルストアに行くと、よく見かけるのが"竹製品"。歯ブラシにトイレットペーパーなど様々な商品が並びます。
「木材と何が違うのか。」「なぜ竹製品は環境に優しいのか。」
この点についてお伝えしたいと思います!
なぜ竹が良いのか?
1.成長が早い
”破竹の勢い”という慣用句があるほど、成長速度の速い竹。木は一度伐採すると、生育に数十年要するのに対し、竹は発芽してから3年で成木になります。成長期には、なんと一晩で1m以上も成長します!
2.温暖化対策になる
竹林は森林よりも光合成の効率が高いと言われています。
3.肥料や農薬が不要
4.切り株から再生・成長する
伐採後、その切り株から再生・成長するため、植え替えの必要がなく、土壌への負担もかかりません。
5.抗菌性や消臭性がある
昔は抗菌性を活用し、竹の皮でおにぎりを包んで持ち運んだり、肉や和菓子の包材として使われていた。さらに多孔質という細かい穴が沢山あいており、そこに匂い成分が吸着し消臭性も持っています。
竹を活用した例
①竹筋コンクリート
鉄筋コンクリートの60―70%の強度で利用できる竹筋コンクリート。SDGsの観点から、近年注目されています。また、竹は広く浅く地下茎を伸ばすため、土砂災害の原因となっています。そのため、防災の観点からも注目されています。
②竹製の生理用ナプキン(バンブーパッド)
使用後に自然に還る環境負荷の低い製品。加えて、機能性も高く、肌にも優しい優れもので、近年海外で注目されています。
③竹紙
竹紙は、表面にわずかな凹凸があり、やさしい印象の印刷になります。
折り紙やノートなどに使われており、味わいのある製品になります。
④竹炭を使用した食品
竹炭には吸着効果があり腸にたまった老廃物を吸収しそのまま体外へ排出するため、腸内環境を整え、便秘改善やデトックス効果が期待できます。また、マグネシウムなどのミネラル分が多く含まれています。
最後に
昔と比較して、使用しなくなったことから”竹害”と言われ、邪魔者としても捉えられる竹。そんな竹には現在・未来の環境を守る魅力が詰まっていることを学びました!竹の秘められた用途について、もっと探究していこうと思います!!
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