『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んで

人工知能にできることは、限られている。
人工知能にできないことを探そう。

内容を簡潔に

私のまとめ

人の仕事を奪われるまでに発達するとされる”AI”。将棋やクイズ番組で王者を破るだけの実力を持つようになっている。これだけ実力がある”AI”だが、できることは数字にすることができる範囲。決まったルールのある範囲。また、”AI”は文章の意味を理解していない。文字を記号として捉えている。機械学習であらゆることを覚えさせても、文章の持つ意味についてを読み取ることはできない。機械学習によって決まった作業はできるが、どれだけデータを入れても、データにないちょっとした応用はできない。

一方、文章の内容を正確に理解していない子どもは一定数いる。機械と同じように、表面的に内容を把握しているため、文章の意味が分からないことがある。結果を正確に読み取ることができない人もいることも、調査によって判明している。基礎的読解力を調査するリーディングスキルテスト(RST)で測れる6つの要素がある。"AI"が得意なこと、苦手なことがRSTによって判明した。RSTの結果が人工知能と似たような傾向のある子ども達もいる。

"AI"と同じような能力を持っている子どもは、このままでは"AI"に変わる人になれない。"AI"にはできない能力を上げる必要がある。そのために、文章の内容を正確に把握していけるだけの「読解力」を持つことが求められる。経験したことから、応用していく力が求められる。

chatGTPに聞いてみた

スクリーンショットを撮りましたので、これで確認してください。こんな内容はなかったように思います。何を参考にしたのでしょう?

Perplexity AIに聞いてみた

巷ではchatGTPが話題になりますが、他にもPerplexity AIと呼ばれるサービスもあります。こちらでも本の内容を聞いてみます。

英語で調べる時はこのAIのほうが優秀とされています。情報のもととなるサイトを示してくれるためです。

https://www.perplexity.ai/ 

下の画像のような感じで答えてくれます。英語で入力する際、本のタイトルを間違えたみたいです。正しいスペルにしたものを青色の下線で示してくれました。こんな機能もあるのですね。

この英文をDeepL翻訳で翻訳しました。

AIをめぐる誤解とその限界、日本人の読解力低下について書かれた『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』。本書は、Amazonで購入することができます。この本は、日本の国立情報学研究所の数学者が書いたものです。YouTubeには、この本の概要を紹介する動画があります。なお、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」とは関係ありませんが、1958年に出版された「ダニー・ダンと宿題マシーン」という本もあり、こちらもテクノロジーと教育というテーマで書かれています。

下に翻訳をかけた時のスクリーンショットを載せます

AIに内容を聞いて思うこと

chatGTPは、内容が間違っています。AIを利用した学習方法については触れていません。フィードバックを送ることについては、機械学習の説明で似た内容は出てきたかな、という程度です。無料版でしました。有料版だとどうなるのでしょう。正確に内容をまとめられるのでしょうか?

perplexity AIでは、本の概要が説明されています。本の内容については一切触れられていません。他にも似た内容の本があることを示してくれました。他のことと比較する材料を得ることはできます。肝心の内容に触れて欲しいのですが、システムの都合で無理なのかなぁ…

本の内容をあらかじめ知りたいなら、要約サイトのほう正確に提示してくれます。要約サイトのflierで見たら、私の見落としている部分も拾い上げていました。会員登録しないと全てを見ることができないです。会員ではないので要約の全てを見ることができなせんが、途中まででもAIに説明を求めるより内容が分かります。

AIは使い方次第なのかなと思います。chatGTPの使い方について解説している人もいます。それだけ使い方によって得られる情報が違うのでしょう。私の場合、AIを使いこなせるだけの力量がないのかもしれません。

読んで思ったこと

機械に仕事をとられる人が多いのは、機械にもできる人を育てているからという現状であることがうかがえます。教える側になると、同じことを同じように教えるほうが簡単ですから、その理屈は分かります。

この先、何が起きるか分からない社会になると言われていますが、そんなのはいつの時代も同じです。未来のことを予測していくことに意味がないとは言いませんが、断定できることでもないでしょう。選挙における情勢調査も結果を予測するための資料でしかありません。こうなるだろうという仮説の1つとして提示されています。

子どもたちの学力が落ちたと言われています。国際的な学力調査で順位が下がっていることは事実です。その原因はいくつかありますが、読解力が十分でないことが1つの理由であることが読んでいく中で感じました。学力試験で問題文を読んで、内容を把握して、答えまでの過程をつくっていく、これができないと学力は上がらないでしょうね。形だけで解き方を教えているものをよく見ますが、本質をとらえないと応用できないですよね?

読む力がないと、説明書の内容が理解できない、新聞やネットの記事の内容が分からない、ということも起きます。論理立てて説明することも難しくなるでしょう。読む力を上げていかなければ、と思います。

余談

私は簿記2級をとるための勉強をしています。3級はそこまで難しい印象はなかったですが、表面的な理解で終わらせていた、と振り返って思います。

3級の試験を受けた時、仕訳帳と言われるものの書き方は理解していましたが、問題文の内容を読み取れなかったために思うように解けませんでした。それでも他の分野で計算ミスが少なかったこともあって合格点が得点が取れるのです。完全解答が本来の姿でしょうけれどね…

勉強していく中で、2級の内容をある程度理解できるようになりました。でも、演習問題は全然解けません。内容をしっかり読み取り、理解しないといけないのだと思いました。そういう意味で振り返りは大切です。

最後に

子どもたちの学力が危ないなどと言われます。大人はどうでしょうか?

自分のこととして考えないと、足元を掬われるかもしれません。

AIにもできることと、できないことがあります。本の内容を聞いてみた結果として、欲しい情報は得られませんでした。聞き方の問題と思う反面、本の内容から考えてこれがAIの限界だと考えることもできます。AIに代わることのできない人になりたいです。


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