オレンジ(らくがきといろいろ)

オレンジ、(了)です。
傍らでちまちまと描いたらくがきたち
(ほやほやもいつ描いたかわかんないのも)
…と、いろいろです。

☆来てくれてありがとう。

オレンジ


オレンジ

  ①トモコ

キミは聡明で俊敏な猫だから危険だったら助けてくれるよね。


「お嬢さん。お役に立てなくてごめんなさいよ」

 
 ②ミフユ


挽回する。私が助ける。


結局お調子者なのだとミフユは思う。


「あの人いつも五ミリくらい浮いてるから」


☆サトミンは私のお話にちょこちょこ現れる。


茶トラと白は年明けから留学がきまって妹がひどくしょんぼりとしているという二年の男子にもらわれていった。兄の背中に隠れるようにしていた小学生の女の子はどうしても選べなくて二匹を連れていったのだ。


茶色の子も「ももは」と名付けられてユキハ先輩の家に収まっている。


「ミフユちゃん宮沢賢治好きだから」「オレも好きだよ」

☆スゴーくんの宮沢賢治、蛙さんシリーズにしてみたけど、こりゃ他にもいっぱい持ってるな。


☆こんなん描いてると楽しくてしょうがない…


やさしいくま

  ①やさしいくま
    ④プリンか何か

☆『プリンか何か』は中原中也の『別離』のオマージュです。
御節の季節になると心が「きんとんか何か食べさせてください」と喋り出します。

☆『やさしいくま』は「あのひとは~くま!」タイトルからつくること割と多し。

  
②緑のバラを胸に抱えて

オフィスビルの一階の花屋さんで お姉さんは笑って花束をさしだした

☆bluerose(ありえないこと)…からつけたタイトル。
巨大怪獣とかじゃなくて
もっと小さなありふれた
心の中の思いや願いが叶うことを
なんとなくぼんやりと諦めている
…たぶん(←おそろしく昔に作ったから)そんな感じ。
原題はゴールデンウィークでした。

  
  ③百個のビー玉
 

「ビー玉、百個のビー玉」

  
  ⑤ゆるすすくう

☆『ゆるす/すくう』は安房直子さんの『小さいやさしい右手』のオマージュです。
まものの「ゆるすってどういうこと?」の場面が泣くほど好きで。
『ミフユ』で母親をキャッキャさせたのも『安房直子コレクション』そりゃ欲しい…

 
 ⑥三月なのに

三月だから
三月だもの


おやすみばく

  ①おやすみばく

「非常に由緒ある逸品です」


これ、枕?それともともだち?


誰かオレにもおやすみばくをくれないかな。
(別のお話にがっつり出てくる)


  ②三十一

『夏合宿 乗換駅の五分間 駆け降りて買うミントチョコかな』


「見せて」 「酷評したのに」


☆この歌を函館の「石川啄木記念館」で見つけた。
そしてこの歌が載っている本を探した…探した…


☆これ描こうとしてふと
しんちゃんの妹ならひまちゃんだ…
と思い…勝手にイメージして描く

三十一ちゃんが擬えた小川未明の童話は『しいの実』です。




☆ケータイの頃に作ったお話なんです。
ポケベルの頃に作ったお話もあるよ。
時はぴゅんぴゅん。


  ③ぎんなんと目白

空の青と梅のピンクと目白の黄緑。マカロンを並べたみたいだ。

☆『葉桜と魔笛』みたいなタイトルだわと。
いやずうずうしいけど、でも亡くなった父は太宰治が好きでした。

  
  ④ひなげし

「私ね。クレちゃんってお休みの日は緋色の着物に帯をキュッと締めて肘掛椅子に座って復刻版の単行本を膝の上に置いてときどきぼんやりと三角窓の向こうを眺めているようなイメージだったの」


☆練習です。目白も練習してます。目白押しです。


☆『ひなげし』は夏目漱石『虞美人草』のオマージュ……男子は(もちろん)甲野と宗近。

  
  ⑤みかん

みかんがあるよ。なんて甘美な響き。


ネムリヒメ

  ①夢の会社

そうして僕の仕事が夢の少女や記憶の庭を捜す、そんなだったらいいのだけど、


  ②teenageeve

左下に12242017の日付が入っている。あれから一年だ。


  ③アマガエル

☆今江祥智さんの『さよなら子どもの時間』が大好きで、
風邪でねこんだ健(小四)に家族(祖母祖父母父姉兄)が毎日順番にお話をきかせてくれて、
その後夢に登場人物たちがわらわら現れて、お侍さんがSFにでてきた赤ちゃんをおんぶしてたり、男の子キャラと女の子キャラがわさわさして、恋のさやあてしたり、楽しいったらありゃしないで、このらくがき描いてて突如、おこがましくも、そのことを思い出し、ただ好きを語りたく…
本編も、六つのおはなしも(『ふたりのバラ』なんておはなしの中にまたおはなしがあるの)
なにもかもたまらなくて、
あとね、お話が全て終わった後、ばあやさん(がいるのよ!)がつくっているごはんが
なんかわけわかんないくらいおいしそうで、
挿絵は宇野亜喜良さん。
至福の一冊。


ドレミファソラシ。ああ。ミソラか。


「おはよう」
「おはよう」



朝、郵便受の上にアマガエル。
大丈夫か?大丈夫か?と霧吹をかけた。
春に紋黄蝶がひらひらと辺りを離れなかったり
夏に雨蛙が洗濯干しのお供をしてくれたりすると
母がじいちゃん(父)かもと笑ってはしゃいでいました。

こつこつとかきためたものがたりを少しずつ公開しております。
もう若くないので、
そして永遠なんてないんだなあって思い知らされた2023年だったので、
きちんと整理して残しておこうと思いました。
傍らで新しいものがたりも作ってていて、
やっぱりいっこできあがった時が一番楽しい。
お絵描きも楽しい。
宜しかったら見てにゃ。
2024年夏 野呂雪花



☆ありがとうございました。



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