もんてっそーり
初めての育児とはまさに戦争だ。
日々変化する我が子に対し、あの手この手で対応し、日々の作業が終わった頃には体が疲弊し気付けば寝落ち。
己が目覚める前に鳴き声と言う名の空襲警報に起こされまた戦場を駆け回る日々。
とは言え、昨今の育児本やネットメディアで調べれば、新米パパママが喉から手が出る情報が五万とあり、しかもそれは全て最新の研究や、多くの賢者達の経験から紐付けられており実績を残している。
つまり、それらのソーシャルメディアを使い、育児の何たるかを調べずに子供と向き合うと言う事は、文字通り『武器を持たずに戦場に繰り出す』様なものなのだ。
中でも最もよく聞く単語に『モンテッソーリ教育』なるものが存在する。
『モンテッソーリ教育』とは、敏感期を重要な概念として取り入れた教育理論の事で、数多くの成功者、例えば、シリコンバレーを席巻するAmazonのジェフベゾス氏や、facebook創始者のマークザッカーバーグ氏など、世界のトップランカーの方々や、大谷翔平氏や、藤井聡太氏など日本でもトップで活躍している方々がこの『モンテッソーリ教育』を受け大きく飛躍した事でも話題をはくした。
そもそも『モンテッソーリ教育』の概念そのものが、今から訳100年以上前に提唱された概念であり、提唱者の『マリアモンテッソーリ氏』からしてみれば「今更かよ…(・Д・)」くらいの感じなのだろうが、とにかく、この『モンテッソーリ教育』なる物が、今を生きる人々にとって、確実に結果を残す教育法なのだ。
モンテッソーリ教育では、『敏感期』と言う物を特に重視する。
敏感期とは、子供が特定の能力やスキルを獲得するために最も敏感な時期であり、コレは生物学上必ず訪れるらしい。
そしてそれは、順序が違えど数多く存在し、それぞれの敏感期には特定の発達タスクがあるようだ。
敏感期はザックリ分けて5種類有る。
各敏感期は訪れる時期は違えど、確実に訪れるらしく、それらを簡単に触れていく。
まず、『秩序の敏感期』だ。
『秩序の敏感期』は、秩序やルーティンを理解し、自己制御や組織化の能力を発達させる。
ほんの少しの変化や矛盾に敏感になり、違和感にも機嫌を損ねてしまう。
謂わゆる『イヤイヤ期』に当たる時期で、変化や矛盾、違和感への指摘が、語彙力が足りないせいで「イヤ‼︎」になる訳だ。
次に『運動の敏感期』を見ていこう。
『運動の敏感期』では、子供は身体的な能力や協調性を発達させる。
自由な運動や遊びを通じてバランスや手先の器用さを磨き、身体的な成長と制御力の向上を促す。
当然の事ながら、身体コントロールが不自由な子供は常に全力のパワーで遊ぶ。
それをコントロールする為に、小さな力を学ぶのもこの時期にあたる。
そして『感覚の敏感期』だ。
『感覚の敏感期』では、子供は五感を通じて環境を理解し、感覚的な経験を通じて学ぶ。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を駆使して物事を観察し、理解することで感覚的な発達を促進させる。
感覚とは『同一性』→『類似性』→『比較』の順番で発達し、各成長段階に合った教育が求められる。
更に『数字の敏感期』も興味深い。
『数字の敏感期』では、数の概念や数学的思考の基礎を身につける時期で、数を数えたり、量やパターンを理解したりすることで、数学的なスキルを発展させる。
早期教育などで算数などを教える時期としては最も適した時期とも言えるが、子供にとってあくまでも遊びの範疇で与えることが推奨される。
最後に『文化、礼儀の敏感期』だ。
『文化、礼儀の敏感期』では、子供は言語や文化的なルール、社会的な期待について学ぶ。
言葉やマナー、挨拶の方法などを身につけ、自己表現や社会的な関わり方を発展させていく。
つまり、この敏感期が来るまでは、社会のルールや礼儀なる物は、この時期が来ない限り子供からしてみれば興味が無いわけで、興味がないと言う事は覚えられないと言う事だ。
この点を知っておくと、叱り方も変わってくるだろう。
これらの敏感期は子供が最も自然に学ぶことができる時期だ。
つまり、タイミングを見定めて、適切な指導をしてあげれば良い。
モンテッソーリ教育では、子供に適切な環境と刺激を提供し、自発的な学びを促すことが重要らしく、教師や保護者は子供の興味や関心を観察し、それぞれの敏感期に必要な経験を提供することで、子供の発達を促し必要なスキルを身につけさせる。
つまり、各敏感期を適切に見極め、適切な環境を与えサポートがしてあげる事が、モンテッソーリ教育の基本理念だそうだ。
子供の本来の能力やスキルを発展させ、自信と自己意識を培うことがモンテッソーリ教育の終着点とも言える。
とは言え、各敏感期に対して、どの様な接し方が適切か?や、どのタイミングでどの敏感期が来るか?などが気になる事だろう。
なので、この『敏感期の接し方』については、別の記事でまとめて紹介したいと思う。
期待しないで待っていて欲しい。
だが、私が今回の事を調べて感じた事は『子育てに感情的になる必要は無い』と言う事だ。
どうしても我が子に感情的に叱り付けたくなってしまうが、一旦待って欲しい。
子供達にも成長の段階があるのだから、そのサイクルを見定めるのが、ある程度酸いも甘いも臭いも苦いも経験して来た大人のやり方では無かろうか?
もしも感情的になり、子供との接し方がわからないと悩んでいる親がこの記事に目を通したのなら、まず、敏感期の存在を調べるか、私の記事を待って欲しい。
きっと100年も前に確立された概念
つまり『賢者の知恵』とやらが、あなたの心を鎮め、適切な対応を子供にしてあげられるだろう。
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