白うさぎ

常にネガティブ思考。

白うさぎ

常にネガティブ思考。

最近の記事

自由な夜。

夫が旅行に行ってしまった為、今夜はひとりだ。 ということは、相手の都合や時間を気にすることなく、やりたいことをなんでもやれるのだ。 夕飯は早めに消費してしまいたい食材で、味も見た目も適当に作る。しばらくダラダラしたあと食器を洗って、ふいに気になった場所を掃除する。パジャマに着替えてから、大好きなパン屋の酸味の効いたバゲットを肴に、ハイボールを嗜む。 しかし、まだ何か満たされない。何故だと自分に問い掛けてみると、答えは簡単だった。 今日はお米を食べていない。 今から食べ

    • 今日もダメな日。でも嬉しいこともあった日。

      今日も仕事で失敗した。厳密には失敗未遂だ。いや、迷惑をかけた人がいる以上、やはり失敗か。 いちばん迷惑をかけた人は「皆やらかしてきてるのよ」なんて優しい言葉をかけてくれた。だが自分の情けなさが消えるわけでもなく、他にもやらかしてることがあるかもしれないと、どんどんマイナス思考になっていく。 とぼとぼ、という音がまさにぴったりの歩き方をしながらの帰り道。ふと好きな作家の新作エッセイが昨日発売されていたことを思い出す。 その本は久しぶりに立ち寄った書店に、こじんまりとではあるが

      • 私を表す言葉。

        希死念慮という言葉をつい最近知った。 私の抱えている感情を的確に表している言葉として、これ以上のものはないだろう。 たぶん私は幸せ者だ。 裕福ではなかったが、不自由を感じることなく大切に育ててもらった。所謂『推し』もいて、ライブやイベントに通っている。 今は大好きな夫と暮らし、義理の親とも無難に付き合えていると思う。 けれど、常にうまく生きられない。 たぶん医療機関なりでちゃんと調べれば、何かしら精神疾患の診断が下るレベルで、うまくできないことが多い。人に迷惑をかけるこ

        • はじめた。

          ある日私は悩んでいた。いや、そんな生易しいものではなく、本気で中身が何もない自分に絶望していた。ほぼ空っぽの中でも、1つくらいはあるんではないか、なんて希望も持てないほどに。 全てにおいて不器用な私には、もう今さら誇れるような中身なんてできようがない。 さんざん絶望に苛まれ、布団の上を文字通り転げ回る。ごろごろ転がり続けて疲れ果てた頃、ふと「何もないならないで良い。このゼロの状態でやりたいことをやってみるのはどうだろう」と、超のつくネガティブ人間の私にしては前向きな考えが生

        自由な夜。