自由な夜。

夫が旅行に行ってしまった為、今夜はひとりだ。
ということは、相手の都合や時間を気にすることなく、やりたいことをなんでもやれるのだ。

夕飯は早めに消費してしまいたい食材で、味も見た目も適当に作る。しばらくダラダラしたあと食器を洗って、ふいに気になった場所を掃除する。パジャマに着替えてから、大好きなパン屋の酸味の効いたバゲットを肴に、ハイボールを嗜む。

しかし、まだ何か満たされない。何故だと自分に問い掛けてみると、答えは簡単だった。

今日はお米を食べていない。

今から食べるか?だが、時刻はもう24時になろうとしている。夕飯も晩酌もしっかり摂っている。この上でお米を食べたら間違いなく太るだろう。

だが。
今夜は自由なのだ。
自由にすると決めたのだ。

という訳で、冷凍してあるご飯を解凍し、バター醤油で食べた。

流石にほんの少し罪悪感があるので、眠る前に少し運動しようと思う。
そうして眠りにつくのが遅くなろうとも、今夜は迷惑にはならない。今夜は自由なのだから。


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