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【相場まとめ】2024/3/29（1分以内で読めます）

Unnamed Speculator

まとめ　：　１分以内で読めるように相場まとめを書いてます。
雑感　：　僕の雑なコメントです。
主要ニュース　：　重要だと思ったニュース記事リンクたち
今日の予定　：　経済指標・決算発表や中銀関係者発言機会


まとめ

米債利回りと前営業日対比変化※newsquawkデータより作成

米金利はベアフラット。ウォラー理事が利下げを急がないと発言したことで、利下げ期待が剥落。短期金利主導で金利は上昇。一方で、月末のリバランスと見られる動きから長期債が買われていたため、カーブはフラットニングが進んだ。

米主要株式指数は小動き。個別株では決算が強かったウォルグリーンや、バンクオブアメリカが見通しを引き上げたエスティローダーが上昇した。

前日の為替・商品動向　参考値　※ブローカーMT5データより作成

為替市場ではドルがやや強い。主要通貨ではNZドル、ノルウェークローネ（NOK）の対ドルでの弱さが目立った。

ドル円は151円台前半で方向感のない推移。FRBウォラー理事が利下げ回数えを減らす可能性に言及するなどタカ派な発言を行った事でドルが強含む場面があったが、本邦当局による連日の口先介入で上値は重かった。結局海外時間に上げ幅を広げると151円台半ばで引けている。

ユーロは下落。ドイツ小売売上の弱い数字が嫌気され、欧州時間にユーロは一時1.08の大台を割り込み1.0770-80レベルまで水準を切り下げた。1.08台を回復する場面もあったが、フランス中銀ビルロワドガロー総裁からハト派発言が伝わったことも重しになり結局1.0780-90レベルでクローズ。

ドル買いの中でもコモディティは強かった。金、原油は大きく上昇。ビットコインもETFへの資金流入などが好感される中で大幅上昇している。

英国は昨年後半にリセッション入りが確認されたが、今年の景気回復への期待は強い。一方米国はGDPが上方修正され景気の強さが意識される。PCE価格指数は下方修正された。

雑感

今日は主要国の市場がグッドフライデーで休場です。なので殆ど海外勢の市場参加者が居ない(流動性が薄い＝価格が飛びやすい)と考えていいと思います。

そして続くイースター休暇近辺では大量のチョコレート消費が待ち構えていますが、今年は供給不足によるカカオ価格急騰で大変なことになりそうです。食品価格のインフレにまでタイミング悪く跳ねてこないといいですが、、、

パウエル議長、昨日のウォラー理事もそうでしたが、今後数回の物価指標を見て利下げが必要かどうかを考えると言っていますので、これからの物価指標は金融政策の方向性を変えてきます。

以下は今回のPCE金融機関予想をWSJのニック氏がまとめてくれたものです。

今日のPCEコア指標では1，2月の傾向が続くかどうかに注目が集まりますが、僕は今回以降のデータがどうなるかに注目しています。何故かと言えば、原油やその他コモディティ価格が地味に上昇している事に加えて、突発的に発生したボルティモアの船舶事故の影響が未知数だからです。

ボルティモア港自体は米国内でも有数な港で、特定の貨物（完成車）に関しては米国トップクラスの取り扱いがあるようです。

ただ、その他の貨物でいえば国内トップ10に入らない規模感の様子。なので、直接的にサプライチェーンに影響を受ける企業以外は特に影響が無さそうかな？と思っていましたが、どうやら間接的な影響が中々凄いようです。

ボルティモア港が使えるようになるまで、同港が扱っていた積み荷が他の港経由で取り扱われることになることがほぼ間違いないです。その際負荷がかかるのは特に東海岸の港たち（ニューヨーク、ノーフォーク、ニュージャージー）。特にニューヨーク、ニュージャージーは東海岸最大級の港で欧州、南米からの積み荷の拠点になっています。

こう言った港が通常よりも多くの貨物を扱わざるを得なくなることで、いつもより荷捌きが遅延するリスクがあります。荷捌きの遅延はそのまま企業のサプライチェーンに影響を与えることに。コロナ禍後に物価急騰を引き起こした、忌まわしき”供給制約”を連想させます。

もちろん当時と比べれば影響度合いは小さいでしょうし、実際に経済指標にはねてくるのがどれくらいかかるのかは読めませんが、確実に物価に悪影響があると思います。

蛇足ですが、年前半は車を運転する人口が多く、例年ガソリン価格が上昇する傾向もあります。ディスインフレのプロセスが中断されるとなると、年内利下げゼロ説もあながちなくはないかもしれません。

今日はコアPCEの発表に加えて、パウエル議長、サンフランシスコ連銀デーリー総裁の発言機会が控えています。休場と言うことで、指標発表後の値動きは流動性の薄さから激しくなる可能性もありますが、中期的な観点からは中道派とされるデーリー総裁の発言内容に注目です。

主要ニュース

経済指標

要人発言・中央銀行

株式市場

地政学・その他

今日の予定

3/29（金）
＜経済指標・イベント＞
グッドフライデー休日（ニュージーランド、英、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、スイス、米国、ブラジル、インド、南ア、香港、シンガポール）
東京消費者物価指数/本邦失業率/本邦鉱工業生産/フランスCPI/米コアPCE/パウエル議長/デーリー総裁/アトランタ連銀GDPナウ
＜決算＞
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