口コミなんて要らない
口コミの主がそう思っただけで、それはあなたにとって本当に無駄な選択なのだろうか。
先週だったか、Googleの悪質なレビューへの対応の遅さに医師数十人が裁判を起こしたニュースを見た。
診てもらえなかった、というレビューが実は、その人が勝手に喚いて立ち去った、という例もあったらしい。
まぁ病院はできれば行きたくはない。身体のどこをどう見られるかなんて分からないし、怖い。レビューを参考にする気持ちはわかる。
他には、映画のタイトルを調べた時、サジェストに「つまらない」と並ぶことがある。
星5のうち半分いくかどうかの評価のものもある。
もっと身近な例だと、人についてのウワサ。「あの人の態度なんかキツかった」、「あの人いつもピリピリしてる」。
レビューや評価は他人が思ったことだ。必ずしも、私やあなたに当てはまるだろうか。
「冷たい先生らしいからこのクリニックはやめとこう」、
「この映画みんなクソって言ってる。別に見なくていいか」、
「あの人怖い人なんだ?関わらないでおこう」。
人は相手によって様々な性格を見せる。作品もまた、見る人の角度も見るところも感想も様々だ。
いざ、ここに行こう、これを見ようと思った気持ちに待ったをかけるのはもったいない。
病院に行ったその人は、急いでいたりしなかったか?
派手なアクションに比べたら、日々の流れを映す映画はつまらなく思えたのでは?
怖いと言われるその人は、その時疲れていなかったか?
人混みでぼんやりした意見の塊に左右されるより、実際にはっきり目にした自分の経験を優先した方が、人生が面白くなる。
行ってみてたとえ自分がクソだと思っても、体験せずに行かなかった自分より、ひとつ何か得られるはずだ。
平坦な人生に、起伏は生まれる。
少なくとも確実に、話のタネにはなる。
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