毒両親には、心の中で罵倒する

私が20代後半くらいだろうか。

父親と会う機会があった。
話の流れで母親の話題となり、父親が嫌な表情をして、私に「お母さんは銀行のブラックリストに載ってるんだ!」と言ってきた。
私もまた嫌な表情をして、「そういうことを子どもに言うもんじゃない!」と怒り口調で言い返した。

その時の父親はすっかり年をとり“おじいちゃん”になっていた。
社会人となりある程度社会を知り、それなりのコミュニケーションができるようになった働き盛りの私は、父親よりもしっかりしていた。
私が言い返すと父親はだんまり。
私は、父親を追い越したのだ。

今、自分が我が子を出産して母親になった。
我が子が手足口病で痛さで夜中眠れずに泣いていた時は可哀想だったし、健康体となって、寝息を立てて眠る表情には安堵する。そして、かわいい!

新婚当初、私の夫が、自分の母親と電話をしていて「かぼちゃの前でそんな話したくない」と言っていた。おそらく、家のローンか何かの話だと思う。

私の両親は、どこまでも非常識でどこまでもみっともなかったのだと思う。
“我が子”よりも、“自分の欲望”が大事な両親。

もう2度と会うことはない両親。
けれど、『直接会って色々言ってやりたい』という欲望にかられる時はある。いや、直接言うことも、会うこともしないのだが。
このnoteで書いてるような、あなた達両親は虐待をしていたし、みっともない恥ずかしい人ですよ、我のことが第一優先なんですね。と理路整然と言ってやりたくなる。
けれど、きっと響かないだろうし、ダメージを受けるどころか、私を罵倒すると思う。
だから、接触することはしない。
心の中で、両親に悪態をつく。

私は、愛する夫と愛する我が子を大切にして、日々を穏やかに過ごすんだ。

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