空の杜の花たち
真夏のある日のこと、
思い立って国立競技場のスタジアムツアーに参加することに。
あの東京2020 オリンピックのメインスタジアムです。
予約時間に受付すれば、閉場まで何時間でもいられるとのこと。
前日夜に入場予約をし、翌日電車、地下鉄を乗り継ぎ、最寄り駅に到着。
テレビで幾度となく見た巨大な競技場の一部が、目に飛び込んできました。
あまりにも大きすぎて離れた場所からか、上空からしかスタジアムの全景を見ることができません。
受付をし案内された最初のスペースでは、オリンピックの表彰台、聖火リレーで使われたトーチ、選手の控室やベンチ、壁に書かれた選手のサインなどが見られます。知っている名まえを見つけるとなんだか嬉しいものですね。
そしていよいよスタジアムのフィールドへ。
とてつもなく広く、芝のグリーンは美しく、客席のシートは優しい色使い。日本全国の木材がふんだんに使われているのも興味深く感じました。
スタジアムの一番上の客席の傾斜は、スキーのジャンプ台と同じぐらいだとか。ほぼ垂直ではないかと感じられるほどの傾斜と距離感、スキージャンプ選手の度胸にも驚かされます。
スタジアム内を一時間半ほど見学し、今度はいったん外へ出て別エレベータで五階へ。
空の杜というこのエリアは、競技場の最上階をぐるりと一周散歩できる、ウォーキングコースになっています。その周囲には植栽が施されており、木々や季節の花が咲き乱れていました。
国立競技場で花を愛でることができるとは思っていなかったので、とても驚きました。
別の季節には、また違う花たちに出会えることでしょう。
それはまた次のお楽しみとすることにします。