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留学での挫折経験とは?

ねこぬの挫折2

留学中に感じた挫折についてフォーカスして、ここではお話していこうと思う。

ここで書く挫折とは就活で使えそうな留学中の挫折経験、、ではなく(また、別の機会に就活用の挫折はまとめてみようかな)単に自分が感じたことだけを、本音でつらつら書いていこうと思う。

言語面での挫折については、前の記事「留学に行けば、英語が上達するのか?」で詳しく意見を述べているので、そちらを参考に。

まず、挫折とはどういったことなのか、について議論していきたい。

「挫折」を定義すると、次の条件が自動的に当てはまると考える。

1自分の中に思い描いていた理想や高い目標があった。
2実際に何かやってみて、その理想や目標が達成できなかった。
3上記2に直面して、非常に強いくやしさや悲しみを味わった(無下にしなかった)

以上、3つの点を意識して、過去を振りかえってみると、

「孤独感と無力感」を痛烈に感じたことが挫折だったのではないか、と考える。

1つ1つ分解してお話していこうと思う。


〇孤独感について

日本にいたときは「1人で生きていける」と生意気ながら思っていた。
実際、自分の性格上、1人で行動するのにあまり抵抗はない人間であるという自覚はある。
また、友人関係は「深く狭く」という形で築いてきたので、広く浅く人と関わるのが苦手だったからかもしれない。

しかし、留学にきた途端、無性に1人でいることが寂しく感じられた。

なぜだろうか、と原因を探してみると

1親や周りの人の存在が意外と大きいものだった
2現地の友達ができると期待しすぎていた

大きく、この2つが挙げられる。
日本ではほどよい世間の無関心に触れることが、居心地が良かったのかもしれない。しかし、それは家族の存在や温かく優しく接してくれる友人がいたから、に他ならない。ワシントン大学に来てから、最初は人間関係が0から始まった。知り合いなんて渡航前はいなかったし本当に不安だった。また、日本人の友達はできたものの(本当にお世話になった。今でも感謝しきれない)他の留学生や現地生の知り合いは一向にできなかった。外向的な性格でもなかったので、周りの人ともあまり打ち解けることが出来なかった。


〇無力感について
ここでいう無力感とは、精神的なものではなく、「自分は1人では何もできない」ということの自覚である。つまり「自立していない」ということである。
もちろん人間は1人ではいきていけないし、そう思うのは傲慢だと思う。
しかし、1人でできる物事の幅を増やすことで、自分のためだけでなく自分以外の人に迷惑をかけなかったり、人のためになったりすると思う。何より、「自由」を得ることができる。
アメリカでの生活はとても充実していたが、同時に不便なことも多かった。
例えば、車が無い、運転できないのが原因で近くの観光地を訪れることができなかったり、4月になるまで働く術がないということで、年中節約生活をしたりしていた。(その分、節約旅行をたくさんできたが)
友達の家に行かせてもらったとき、アメリカの家庭におじゃまさせてもらったとき、私は働いている人がどれほど素敵な生活を送っているのか感じた。
彼らの家には、キッチンがあり、個室の部屋があり、キャンドルがあり、ごはんがあった。

昔は、貧しくても好きなことが出来ればいいやと思っていた。でも生活の質を向上させるために、やりたいことをやるために、お金は必要だし自立する勇気も必要だ。自由はそれの引き換えにある。

不自由は苦しい、でもリスクがない。自由は楽しい、でもリスクがある。

働かせてもらえるということはありがたい、どんなに働くのが面倒くさくても。

私はそういうことを、自由の国で感じた。

では、この挫折をどのように乗り越えたのだろうか?また、乗り越えられなかったとしても、考え方がどのように変わり、次はどうしていこうと思ったのか。について考えてみたい。

〇孤独感についての対処法

自分の機嫌は自分で取れたらいいよね、と思うようになった。
そのために、何をしている時が楽しくて、心を落ち着かせることができるか考えるようになった。
もちろん他人との交流を常に図りながら、他人に過度に期待せず、自分の内面に注目して、好きな事に没頭できる時間を作るように心がけた。
私の場合は、絵を描くことと、こうやって文章を書くことなど「創作的」な活動がとても楽しくて、朝から晩まで没頭できる事であるので、留学中も思ったことをメモに書き留めたり、感じたことを絵にかいてみたりしていた。

〇無力感について
どうしたら自立できるだろう、と考えるようになった。
そして、1つ達成したいことが見えてきた。
それが、自動車の運転免許を取ることだ。
未だに車を運転することは怖いと感じていて、将来田舎に住みたくないし運転したくないという気持ちもある。しかし、、留学を経験してから「車に乗れることで、どれほど自分の行動範囲を広げ、自由を勝ち取れるか」について痛感した。時間があるうちに免許を取っておきたいなあと思っている。


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